山名 中ノ岳 標高 2085m 記号 898中岳
年月日 1989年8月10日(木) 天候 ガス曇り後雨 移動
登山口 千本檜小屋 住所 新潟県六日町 ルート 縦走
移動時間(片道) 備考 越後三山縦走。八海山から中ノ岳。
参考上り時間 5時間50分 実際上り時間 7時間50分
場所 時間 距離 メモ
千本檜小屋 発 am 6:10 0歩 朝食後出発。
月の池 6:27 1036 迂回コースを進む。
大日岳分岐 6:44 1472 峰の上。
入道岳 7:05 2770 別名丸岳。八海山の本当の頂上。
ガレ場が滑りやすい。
五竜岳 7:30 4341
杭が倒れている 8:07 5669 手前五竜岳、向こうオカメノゾキ
の表示が見えなくなっている。
オカメノゾキ 8:25 6098 一番低いところ。右下の沢に雪が
残っている。
雨が降ってくる 8:40 6653
休憩 10:00 8778 手帳が濡れて字が良く書けない。
8合目 10:26 9045
昼食 着 11:45 9621 雨の中雨除けにもならない小灌木
の陰でカップラーメンのお湯を沸
かす。御月山のすぐ手前だった。
 〃 発 pm12:35 雨がやんでくる。
祓川 12:45 10021 水量が多い。細くなった沢を上る。
途中で沢が左右に分かれる。指標
無く勘で左を行く。正解。
雪渓 1:11 10383 沢を出たところ。
ニッコウキスゲの群落 1:50 10931
中の岳避難小屋 2:00 10943
感想 千本檜の管理人は天気が悪いので(予報でも)直接新潟の気象台へ
電話してくれたり心配してもらった。だめだと思ったら五竜岳からエ
スケープして下山するようにとか今日は行かせたくないとか行ってい
た。それでも村上の人と出発した。(それぞれ自分ペースで単独行動)
やはり雨が降ってきた。体が濡れるのは我慢できるが鎖場や岩場が
多く滑って転ぶのにはまいった。右手の平8cmぐらい浅くだが切っ
てしまった。それからも危険な鎖場があり非常に困った。
そのうち昼近くになりペースも上がらず雨のため体も冷えて我慢が
できず雨の中昼食をとる。チーズ4個、カップラーメン、コーヒー、
間食でやっと元気を取り戻し登る。それから何とか小屋へ着く。
今日は村上の人を抜いてからは小屋まで誰にも会わなかった。
夕食はカレー。
年月日 1989年8月11日(金) 天候 曇り後晴れ 丹後山往復
感想 丹後山の項を参照。
年月日 1989年8月12日(土) 天候 晴れ時々曇り 中ノ岳停滞
感想  みんなが出発した6時半過ぎ(ほとんどが駒ヶ岳へ、十字峡からの
二人が十字峡へ)に便所掃除をする。ただゴミとほとんどは蠅の死骸
を掃いて捨てるだけ。この蠅がデカい。掃除中もぶんぶん飛んでいる。
塩酸とかサンポールがあればもっときれいになるのに。ここ何年も掃
除していないみたい。この次はトイレ掃除用具をもって登ろうかと一
瞬思った。トイレに入るときは蠅を刺激しないようにそっとしゃがむ。
蠅は平地では見かけなくなった大型のもの。
 もう一つの驚異は野ネズミ。最初にミニトマトをかじられてしまっ
た。しかし好みでないのかネズミに投げてやっても引っ張っていかな
かった。それからは食料は紐で梁からつるしておいた。あと夜中に人
が寝静まると枕許をチョロチョロやるのは安眠妨害だ。鼻でもかじら
れるかと心配で眠れない。
 夏山とはいえ2000mの上は夜は寒い。3シーズン用のシュラフ
では寒さがしみる。しかし、ここには古い毛布が何枚もおいてあって
使わせてもらった。助かった。何もする事なく日向ぼっこをしながら
「飛ぶのが怖い」を読んだりラジオを聞いたり、今回の山旅の反省点
を書いたりしている。
 ついに昼前ガスがなくなった。最初から新品のボンベをもってくれ
ば8/9に自炊したとしても充分間に合った。(プラススペア1本で)
 若い男女二人連れが来たが、中でコーヒーを飲んでいるうちにどこ
かへ行ってしまった。時間的に駒から来たと思われる。(10時頃)
八海へ行ったらしい。
 昼12時になる。天気がいい。でも一人だけだと寂しい。今まで誰
かがいて一人になりたいと思っていたのに、いざなってみると寂しい。
話し相手がほしい。今日は土曜日だから今日登って明日下山する人が
午後から多く来るかもしれない。昼だが今日は働かないので腹が減ら
ない。ずっと米ばかりなのでラーメン(1ケだけ持ってきた、即席)
を持ってきて良かった。米に飽きたところ。
 午後7時過ぎに八海から到着した年配の男2人女1人が2階で食事
を始めた。下で4人が寝ているのにガタガタうるさく全然気を使う様
子もない。本当に非常識な奴等だ。しかも、何だかわからないが午後
10時頃天水を取りに降りてきてまた2階でお湯を沸かし始めた。な
んて奴等だ。大体都会者はこういう奴等だから嫌いだ。特に年寄りが
悪い。傍若無人とはこのことだ。(と書いたが、夜中に何回も起きた
割には今までで一番眠れたようだ。疲れがたまってきたか)