私的山in新潟
クルクル
片手ハンドル楽チン補助具
 ハンドルスピンナー(スピナー)、ハンドルノブ、ステアリングノブ、パワーハンドル。これは皆、自動車のハンドルに取り付けて片手でハンドルを楽に早く簡単に回すための部品の名前です。フォークリフトのハンドルに付いているアレです。障害者用の福祉車両にも付いていますね。名前が色々あって紛らわしいので「クルクル」と名付けてみました。(あくまでここだけの名前で一般名ではありません)
2007年3月27日(火) 曇り
出会い
 何故、クルクルに興味を持ったかというと、友人が左手に障害を負い、車を運転する時はこのクルクルを付けなくてはならないと言った時でした。見舞いの帰りに、片手運転とはどういう風になるのだろうと検証しながらやってみました。自分はもともと片手(右手)運転が多かったので、割合スムーズに出来ました。90度の曲がり角も楽楽です。90度以上のカーブも片手で送りハンドルをしながら曲がれました。慣れさえすれば、落ち着いて、ゆっくり曲がれば片手運転も難しくないと思いました。努力家のキミなら、クルクルなんて無くても片手運転できるよと友人に言おうと思っていました。
 次の日に金山さん(って誰?)に会ってクルクルの話をしたら、自分でも欲しかったと言うではありませんか。理由は楽そうだからとの事です。ああ、そうか、健常者にもニーズがあるのだと始めて気がつきました。それで、ネットで探してみたのです。
取り付け
部品はこれだけ。ナットの左の黒い物はナット部分のゴムカバー。こんな物まで付いてくる。バンドの蝶番が出っ張っていない事も、使い勝手を考えてある。ただ、もう少し高いクルクルはハンドルに通す穴の部分が、ハンドルと同じアールを描いてフィットしやすい物もあった。これは直線的。
ハンドルの2時10分あたりに、あてゴムをして座金をかけてナットを締めこむ。途中で、クルクルの軸とハンドルの軸が水平になるように調整する。そして、バンドの合わさる部分がピッタリとつくまでナットを締める。ナットカバーをして完成。
ハンドルの内側に付けたが、外側にも付けられる。こうやって見ると小さいので、使わなくてもあまり邪魔にはならない。
インプレッション
 まず、思っていたより小さかったですね。購入したのは球タイプで直径43mmで、5本指で掴むと掌は接触しません。5本指でつまんでいる状態です。ガシッと掌も付けてしまうと、ハンドルを回す時に指がハンドルに擦れてしまいます。もう一つの持ち方は小指薬指中指親指それに掌を押し付けて掴む方法です。自分にはこの方が掴みやすいようです。クルクルにはもう1種類円盤タイプがあり、大きい物で直径65mmというのがあったのですが、そちらの方が手の大きい自分には使いやすかったかもしれません。
 運転してみると、狭い所でバックでのハンドルの切り返しでは、回しやす過ぎてガツンとロックまで行って終端を叩いてしまう事が何度もありました。また、通常の右折左折ではハンドルの回し過ぎや、戻し過ぎもありました。スーパーの駐車場にバックで入れる時、他の車が来たために焦ってしまって、思わずクルクルを使わずにハンドルを握って車庫入れしてしまった事もありました。それに、クルクルを意識し過ぎて、必要以上に片手ハンドルで運転して、左手を使う事を忘れていた事もありました。
 慣れていないので使い方はまだ未知数ですが、直進の時はくるくるを握りながら上記の後者の持ち方で小指側の掌下部をハンドルに押し付けて安定を図るようなやり方にも気が付きました。正直言って、まだ、このクルクルの良さが分からない状態です。何にしても慣れないと何とも言えません。
クルクル雑感
 ネットで探す前は福祉部品としてしか考えていなかったので、地味な物しかないと思っていたところ、意外な事に色や形が豊富で種類があるのです。なんで?って思ったら、何と韓国では90%の車にこの部品が付いているそうです。だから作るメーカーが多く、種類が豊富なのですね。知らなかったのは、一般の車だけではなくジムカーナでも使われているようですし、マリン用品としてボートのハンドル(船用ハンドルは金属で細いので専用)にも使われてもいるようです。なんだか急に欲しくなり、即購入しました。
 日本製はバンド部分が配管吊り具の蝶バンドにそっくりで高級感がありませんが、さすがに韓国製は広いマーケットの中で切磋琢磨されただけあって、一歩先を行っています。買うなら韓国製です。価格も2〜3千円程度と安いのですが、韓国製は日本とは色の好みがちょっと違うのが難ですね。