ヤマヒル。
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   2007年5月22日の気持ち
    2007年5月22日大蔵山頂上。
  自分達の他に6人4組が来て去った。
  眺望は良く殆ど360度を見渡せる。
  日差しは強いが風があり乾燥して
  それ程暑くない。大蔵山から菅名岳
  は今が一番の人出がある。
 やっぱりヤマヒルがいましたね。久しぶりに遭遇しました。ここ大蔵山のある川内山塊はヤマヒルの広い生息地です。3人縦列で歩いていて、2人目と3人目に取り付きました。1人目が歩いた時に対象を発見し、2人目又は3人目に取り付く可能性が高いようです。動物が対象なら前足の通過で取り付く体勢になり、後足に取り付くのでしょうか。だから1人で早足で歩いていれば、今日程度の発生数なら取り付かれないかもしれません(階段コースにヤマヒルはいませんでした)。
 自分の過去の経験では1990年の日本平山、1993年の白山、2001年の木六山で遭遇しました。特に2001年の木六山では大量発生して沢沿いの道では撃退するのに大量のアドレナリンを放出しました。   
木六山も白山も出会わない時は全く出会わなかったのです。ブームによる発生数の大小があるようです。
 過去遭遇したヤマヒルは黒くて細くて、血を吸う虫と思わなければ一見尺取虫みたいで可愛い奴だったのですが、今日の大蔵山の奴はミミズみたいな色で少し太くて嫌らしい奴でした。見た目でも気持ち悪い奴でした。違う種類のヤマヒルなんでしょうか、それともオスとメスの違いとかでしょうか。それとも血を吸った後のヤマヒルなんでしょうか。
 たしか泉鏡花の「高野聖」では、森の中を人が通るときに、それを感知してヒルが木の枝から雨のようにザザーッと降ってくる描写がありましたが、あれも作者の想像上の虫ではなく、本当にそういうヤマヒルが日本の何処かにいるのでしょうか。まだ地面から這い上がってくるものしか経験していませんが、そんなヤマヒルがいたら怖いですね。それに四国ではハナビルというのが川の中にいて、キレイな水と思って飲むと喉や鼻の中に吸い付き、長期間血を吸って大きくなるそうです。怖いですねぇ。