長距離歩行。
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     2007年9月19日の気持ち
         2007年9月19日
        中ノ岳山頂にて
  中ノ岳も双耳峰。意外に知られて
  いない?ここは南峰の頂上。向こう
  に北峰の無人の避難小屋が見える。  右奥に越後駒ケ岳。気温は暑くは
  無いが日差しは強い。
原因不明の目まい、膝痛、股間の出来物、時々起きる腰痛。そんなものを乗り越えて身体健康の今が勝負時。不安定な天気予報の日は除けて雌伏数十日。今日が天気予報も良好の日。山登りに関係無いエネルギーを使わない為に登山口への移動は2輪から4輪に変更。完全と言えるほど準備万端整えて望んだ今日の日でした。
 最初は順調に登りました。先が長いからと力をセーブするほどでした。早朝の登山は気温が低いだけでこんなに楽かと実感しました。いつもは頂上で昼食のセッティングのため、遅く出て気温の高さが敵になりました。早朝出は睡眠と朝のトイレさえ確保出来れば山登りの味方です。
 丹後も兎も小兎も快調で過ぎ、身体はまだ昼食を望まず、どこまで行って昼食にするか悩むほどでした。
予定を見直したら12時前に中ノ岳頂上に着ける計算だったのですが、さすがに目の前に中ノ岳が立ちはだかった時、困難の前のエネルギー補給と休憩を余儀なくされました。それは正しい選択だったのです。ここから先が未経験の長歩きだったからです。しかし気温が高くない事に甘えて日向で休んだのが誤りでした。休憩の間もじりじりと太陽は後頭部を攻めていたのです。
 30分遅れで出て来た若者に先を越され、その若者の休憩中に追い抜いたというものの、中ノ岳避難小屋ではひたすらダメージの回復に努めました。避難小屋まで来なかった若者に5分程度遅れて頂上を出たものの、下りでの疲労は尚増し、追いつくどころかさらに差を広げられてしまったのです。前半の貯金で後半を補い予定の10時間丁度で下りてこられたのは僥倖です。
 他人と比べてしまう悪い癖がまた出てしまって、予定通りと言いながらこんな結果では達成感は感じられません。あの若者がいなければ自分の結果だけで満足していたでしょう。この情況は自分にとって良い事なのか悪い事なのか?