コースタイム。
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     2007年10月17日の気持ち
  2007年10月17日 天狗原山にて
     (左が金山、右が焼山)
 車で移動中の途中まで雨で、登山口
 では曇り、登るにつれてガスの中に
 入った。それがやっとガスの上に出た
 所。1993年9月の火打山の時は頂
 上がガスの中だったので、今日は良
 い方だ。この時が今日の空の中では
 青の多さが一番だった。   
 ガイドブックや登山口の案内板にあるコースタイムって何でしょうね。何を基準に設定したのでしょう。誰の歩いた時間なのでしょうか。それとも科学的に距離や高度差を元に計算しているのでしょうか。
 登山を始めた若い頃はなかなかコースタイムどおりに歩けませんでした。そのうちに回数を重ね、慣れると休憩時間を入れなければコースタイムどおりに歩けるようになりました。ところが山登りは長続きはせずブランクがありました。山に行ったり行かなかったりの年月が過ぎました。
 21世紀になってから山に多く(自分としては)登るようになりました。水泳を始めた影響もあり今では山に強い(若い時よりは)身体になりました。それからはコースタイム以下で歩けるようになったのです。
 そうなると面白くて身体を酷使して1分でも早く頂上に着くよう頑張りました。
途中でメモを取ったり写真を撮ったりするのももどかしく、或いはメモや写真の時に心拍数を落として休憩代わりにして終わったらすぐ歩くようにしていました(いつか血管切れるぞ、山で死ねば本望か?の声がします)。常に血液は脳以外に多く周るようで、写真を撮るべきポイントで撮らなかったり、メモも時間や歩数を書き忘れたりします(そのメモの字も後から見て、自分でも解読出来ないこともあります)。
 自分は早歩きをしているのではなく、同じペースでなるべく休まないように歩いているだけなのです。言ってみれば下りと同じような感覚で上っているのです。だからたまに道が滑りやすい所があったり写真を撮ったりしていると上りより下りの方に時間がかかる事があります。
 今回の金山は始めての山で、いつもの歩き方で2時間28分で登頂しました。ガイドブックのコースタイムは4時間50分となっていますが、自分の今までの経験では3時間30分から4時間程度の山です。
 近年の中高年登山のブームでコースタイムも長めに設定直しされているような気がします。充分余裕をみた安全策なんでしょうが、一箇所が突出すると混乱します。全国同じ基準で設定して、さらに歩く人の熟練度によって3段階位に分け、それぞれのコースタイムがあると実戦に役立ちますね。