弥彦山縦走省略コース。
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    2015年4月22日の気持ち

 2008年(最初はリタイア)から続く(2013年は代わりに角田山一周)弥彦山(西蒲三山)縦走は今年で7回目となる。毎回少し変化させているが、今年は自転車移動はシーサイドライン、山は角田山、弥彦山(+多宝山)、国上山に限定。いつもより多く車道を歩く。
 

    2015年4月22日13時02分
  多宝山下山途中から見る弥彦山

 標高634mの弥彦山だがニョキニョキと生える電波塔の分だけスカイツリーより高い。昨日の雨で登山道がグチョグチョしているが、空も水分が多いようで薄い曇が出ている。それでも充分暑い。
    第7回弥彦山縦走

(1)自転車移動
 国上寺駐車場→(越後七浦シーサイドライン)→浦浜登山口
 5時40分→7時20分
 今回初のシーサイドラインを使った自転車移動。
 山の東側の岩室や弥彦の街を通ると14km程度だが、山の西側のシーサイドラインは20kmと長い。それにトンネルがあり坂がある。
 トンネルで車に追越される時が怖い。大分前から背後から来る音はするのだがなかなか来ない。いつ追越されるか分からないのが恐怖。
 トンネル手前は坂があり押して歩くが、車が怖いので歩道を歩く。角海トンネルは中も上り坂で狭い歩道を押して歩いた。
 海風を心配していたが今日は風が弱くて助かった。
 今日は縦走の前の自転車移動だったが、後にした場合晴れていればキレイな夕日が見れるだろう。その余裕があればだが。

(2)角田山
 浦浜登山口→角田山→福井登山口
 7時30分→8時35分→9時33分
 登山道は最初だけ水が流れていたり急登だったりしたが、東屋から先は尾根道になり楽になる。
 五ヶ峠からの道と合流してもまだ先は遠い。灯台分岐、三望小屋、三望園地と来て2回ほどダウンアップして最後に桜尾根分岐があって角田山頂上となる。
  角田山頂上は広いが三角小屋(仮称)の前を通り右方向に下って行くと福井へ下りる道に出る。
 最初は急下降だが、五りん石分岐を過ぎる辺りから緩やかになる。ただ地図で見ても長いルートなので、焦らずたゆまず歩く。途中に分岐や三角点がある。
 天井がスカスカ(元藤棚?)した東屋を過ぎると下界の騒音が近くなり、木の間からお寺の屋根が見えてくる。寺脇のトイレで靴を洗い用を足し、下の駐車場に下りる。

(3)松ヶ岳
 福井登山口→岩室神社→松ヶ岳→石瀬峠
 9時33分→10時12分→10時31分→11時09分
 ここが始めて通るルート。距離的には大半が車道歩き。
 福井登山口から左折しあめ屋前を右折すると北国街道の表示がある。
 途中由緒ある藁葺きの家が左にあった。し尿処理場前の橋は、架け替え工事をしていて車両通行止だが歩行者は通れる。
 県道55号を樋曽交差点で横断し岩室温泉のホテル街に入る。岩室神社は山側に一つ入った裏道の途中にある。地図を持っていったが曲がり角を一つ行き過ぎてしまった。
 岩室神社は弥彦神社と違い無人でひっそりしていた。手水の水が出ていたが飲料不可の表示あり。
 神社入口脇に松ヶ岳の登山口があった。道は一気に高度を稼ぐが九十九折になっていて歩き易い。
 松ヶ岳は小さな山にしては広めの頂上。ただ潅木があり見晴しはあまり良くない。石碑や解説の表示板があった。小休止。
 石瀬峠への下りは最初は急下降で、そのうち広めの散歩道になる。分岐があるが表示通りに歩いて石瀬峠に下りる。

(4)多宝山
 石瀬峠→多宝山(昼食)
 11時09分→12時23分
 北からの縦走ではここが一番の踏ん張りどころ。松ヶ岳でパンを食べたとはいえ、昼食までのエネルギー不足と疲れで腿がピリピリしてくる。つる一歩手前だ。水を飲み飴をなめ、休み休み登る。
 この上りでは多くの花の写真を撮った。それも足を止めて休むため。上に上がるにつれ濃い色のカタクリが現れる。
 林道に出て左折して緩い坂をダラダラ登ると観測所のドーム屋根が見えてくる。
 身体が暑くなっていたので建物の裏(海側)の日陰で昼食にしたが、風はそれほど無いのに寒くなってウインドブレーカを来た。
 建物の裏は雰囲気が悪い。ひょっとして暗黙のトイレ場所か?
 頂上に着いた時の先客は1組だけだったが、後から何組か上っては下りて行った。

(5)弥彦山
 多宝山→弥彦山→八枚沢登山口
 13時00分→13時37分→14時27分
 多宝山の頂上は潅木が多く、海も弥彦山もスッキリとは見えない。スカイラインに下って行くにつれて弥彦山が見えてくるが、それでも上記の写真程度。
 スカイラインに下りて太平園地に上らずにスカイラインを歩いて弥彦山に向う。今回はここも省略で楽をした。
 急階段を上ってのロープウェー駅前は晴れても平日なので閑散としている。更に階段を上りレストラン脇を過ぎると9合目の十字路に着く。ここは左の弥彦神社の表参道の道と、右の海からの崖松コースの登山道が合流する所。
 更に直進して放送局の施設を左右に見ながら、トイレを過ぎ社務所が見えると頂上はすぐ目の前。鳥居をくぐり階段を上って回り込むと弥彦山の頂上で奥の院の前に出る。
 海や寺泊の海岸線が良く見える。ここは数組が休憩中。
 頂上から下り、社務所前を右折して下る。少し先で八枚沢に左折し一旦上ってひたすら下る。雨乞山や国上山が見える。
 途中で軽いダウンアップがあって、ガレた下りになると登山口が近い。右に雨乞山ルートへの分岐を過ぎ階段で沢に下り滝を見て石伝いに沢を渡り階段を上ると八枚沢登山口。車道の終点で道脇が駐車スペース。

(6)中継ルート
 八枚沢登山口→猿ヶ馬場→野積林道→黒滝城址入口
 14時27分→14時55分→15時06分→15時32分
 縦走をした最初は黒滝城址から猿ヶ馬場への道が分からずヤブこぎをした。その後、表示もされて明瞭になった。
 今回は通らないが黒滝城址から野積林道に下りる搦手道はグチャグチャ道の急下降の後小沢の中を下る縦走路一番の悪路。
 八枚沢登山口から沢沿いに車道を歩きスカイライン取付道路に出て右折する。飛ばす車やバイクがいるので要注意。この時間だと日陰が多く歩き易い。
 幾つかのカーブを上って行くと途中右に池がある。前はここからヤブこぎしてショートカットで猿ヶ馬場に出た事もあるがお勧めはしない。
 カーブの具合で雨乞山が時々見える。右に石塔が見える頃、前に猿ヶ馬場の車道分岐が現れる。
 分岐の右が雨乞山登山口。分岐を左に入りカーブ地点の中央辺りに左に標識があり縦走路入口がある。
 ここから山道を下る。道なりに下りると砂防ダムへの道に出て、それも下ると狭いがちゃんとした舗装林道に出る。野積への道らしい。ここを左折してすぐに右に黒滝城址への車道分岐がありここを上って行く。正規の縦走路は車道分岐を更に直進すると右に入口がある。
 まだかまだかとカーブを曲がる度に思うがなかなか黒滝城址入口には着かない。途中に小規模な崩れや水場があった。
 坂を上りきると黒滝城址の車道分岐が見えてくる。その先に、左に黒滝城址への山道と右に剣ヶ峰の登山口がある。
 
(7)国上山
 黒滝城址入口→林道終点→国上山→国上寺駐車場
 15時32分→15時40分→16時05分→16時29分
 今回は剣ヶ峰も割愛し車道を直進するが、崩れのためパイプのバリケードで通行止になっている。歩行者なので越えて行く。
 所々ひび割れた道路で、手入れしないので落葉や枝が倒れ掛かっているが、タイヤの跡があるので誰か進入しているのだろう。
 林道終点は剣ヶ峰へのもう一つの登山口でもある。ここから国上山へ登るが意外に近くてアッサリ登ってしまえる。途中の麓登山口などへの分岐を右折してダウンアップしてしばらくで国上山頂上となる。
 頂上で小休止して国上寺へ下る。途中に展望台の分岐があるが、毎度の事だが、縦走となると寄って行く余裕が無い。
 五合目を過ぎて磨耗した階段を下ると寺の屋根が見えてくる。本殿の前のしだれ桜が満開で美しい。良寛さんの像に挨拶して駐車場へ下る。
 駐車場のトイレで顔や身体を拭いてもうひと仕事。車で浦浜へ自転車を取りに行って、やっと帰宅の途につく。

                 後記

 今回は正規の縦走路を省略するコースを歩いてみたが、全体には思ったほど楽では無かった。ただ、これもシーサイドラインを自転車移動するという事で、こちらに時間を食われたので仕方ない事だった。
 逆にシーサイドラインの自転車移動をして縦走をフルコース歩いていたら、明るいうちには着かない計画になっていたと思う(自分の場合は)。
 弥彦山縦走は色々な歩き方があって良いと思う。さて来年はどういう風に歩こうか。