縦走失敗。
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     2008年4月7日の気持ち
      2008年4月7日 
    国上山蛇崩からの眺望
 これから歩く事になる雨乞山、弥彦山、
 多宝山、角田山が見える。武者震いが
 する。この時はまだ元気。
     
 国上、弥彦、角田の縦走をネットで知るようになり、自分もこの時期にやってみたくなりました。ルートは直線状のため登り口から下り口に歩いて周回出来ず、登った登山口に戻る方法としてバスやタクシーを考えたのですが、まてよ、自転車利用もアリかなと思いました。ルート最後の角田山の登山口に車を置いて、最初の国上山登山口まで自転車で行こうと思った訳です。自転車での負担をなるべく減らすように、角田山の登山口(下り口)は五りん石に、国上山の登山口は麓にとなるべく短い距離にしました。
 ネットで調べても良く分からないのが国上山から八枚沢登山口へのルートと石瀬峠から五ヶ峠への長いルートです。下見もしてないのでやっつけ本番でしたが、自分は本当はこれが好きなんです。想像と現実の差が楽しみなんです。 
 未踏のルートでは、国上山からは想像した通り林道へ下りるルートでした。その先の黒滝城址に登ったのは下の林道へ降りるルートを発見して歩く距離を半分以下にしたいと思ったのですが、無いようだったので元の林道に戻りこれは失敗でした。その下の林道分岐から猿ヶ馬場へは正解の山道を見つけられなくても強引に藪こぎして出る事が出来たのでこれはまあ成功です。猿ヶ馬場からは、雨乞山はパスして車道もショートカットした為に計画より短い時間で八枚沢に着きました。
 それから弥彦山頂上で昼食をとり、石瀬峠までは経験のある道で問題はありませんでした。石瀬峠からは車道を歩き、スカイライン終点ですぐ前に樋曽山への道を見つけたのは良かったのですが、分岐があるのに全くと言っていいほど表示が無かったので不安を抱えながらの山行でした。
 ずいぶん歩いて、行きかった人に「五ヶ峠はもうすぐですよ」と言われた先で悔しい事に分岐を間違え角海浜に下りてしまいました。疲れて判断力が鈍っていたのです。高度や方位が分かる腕時計をつけ2万5千分の1の地図を持っていたのに係わらずです。
 浜の旧道に下りてから何も考えられずに、とりあえず残った食料を食べてから決めようと思いました。食べたのに元気が湧かず近くの五ヶ浜集落まで行ってタクシーを呼ぼうと旧道を歩いて行ったら、思いがけず(という事がもう思考停止状態)角田山の浦浜登山口に着きました。ここでタクシーを呼ぼうとケイタイをかけたら電波が通じ難くなっていました。
 ちょうど下りて来たパジェロミニの女性に五りん石まで送ってくれないかと頼んだら了解してくれました。お礼も受け取ってもらえず、名前も教えて貰えませんでした。「あなたも同じように他人に親切にしなさい」と言う事と理解しました。有り難い事です。それで無事に帰ってこれたのです。