鷲ヶ巣山凹凸凹。
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     2008年6月10日の気持ち
      2008年6月10日 
  中ノ岳から見る1004m峰と鷲ヶ巣山
  17年前はアクシデントがありここで涙を
  呑んで帰った。こうやって見ても、覚
  悟が無ければ簡単に行ける距離で
  は無い。
 小さい時、いとこの少年が「デボゴコおやじが夢を見て」と、何かの替え歌を歌っているのを思い出しました。「デボゴコ」というのは凸凹のことで、幼いので「デコボコ」と言えずに、「デボゴコ」と言っていたのです。山を登っている途中に思い出したのは、この鷲ヶ巣山が「デコボコ山」だからです。
 前ノ岳(825m)への一気の登りの後で、774mピーク、中ノ岳(950m)、1004mピーク、鷲ヶ巣山(1093m)とアップダウンがあります。全体に距離があるために急な登り返しの感じは無いので、折角登ったのに下って損をするという気持ちにはならず、ただただ長い距離を歩くという感じだったのですが、帰りにはさすがの自分も、往きか還りか分からないようなアップダウンが続くので迂回路が欲しくなりました。 
この山は地元の人が言うように「二子山」ではありません。実際登ると「五つ子山」です。或いは「デボゴコ山」です。この試練は信仰の山には付き物なんですね。直接、鷲ヶ巣山に登ったのでは有難味がありませんものね。
 それにしても、気温の低い早朝に出て、森の中の日陰が多いコースを歩いたにもかかわらず、頭に巻いたタオルを何回も絞るような汗をかきました。歩行時間もガイドブックの時間よりもそれほど短縮ができませんでした。山の印象は、旧下田村の光明山を、距離を短くする代わりにアップダウンの高低差をつけた感じです。
 今回は嫌なお土産を貰いました。ヤマヒルがいなかった代わりに、マダニに食いつかれました。長さ3mm程度で家に帰って風呂に入った後に、右上腕に違和感を感じて発見したのです。42度の風呂にもボディシャンプーにも負けずに生きていました。小さいのに頑丈に咬着しているのをなんとか引っこ抜いたのですが、あとでネットで調べたら病気が心配になりました。何か、体調に変化があれば皮膚科に行くつもりです。
 前にもダニには食いつかれた事があります。旧村松町の毛石山でです。この時は1cmぐらいの大きいマダニで引っこ抜きやすかったですが、その後の体調に異常もなく今日まで生きてきました。今度はどうでしょうかね。この時はクマにも遭遇して、一瞬のにらめっこの末に相手が逃げました。
 ヤマヒルにしてもマダニにしても、寄生生物が生きているのは宿主がいるからです。宿主、つまりクマなどの野生の動物がある程度の個体数住んでいるといえます。つまり、それだけ五泉の山も、村上の山も世界遺産の白神山地並みに自然が豊富という事ですね。これは、喜んでいいのでしょう。