意外に手強い。
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     2008年7月16日の気持ち
      2008年7月16日 
  田の倉乗越からみる守門連山。
  右から中津又岳、大岳、青雲岳、
  袴岳と続く。ここから急降下した
  道は何処をどう通っているのだろう。   道筋が見えない。
 自分がまだ通っていない守門岳の道のあるルートは、この吉ヶ平ルートだけになりました(と思います)。ネットによると天狗の田までは道があるとありました。それによると、その人達は6月始めに残雪を利用して登っています。しかし、守門連山の東側の断崖は切り立っていて、雪崩の危険があるので自分は躊躇しました。そこで、残雪がある程度消えて崩落の危険がなく、草丈も低く道の確認が出来る6月下旬に決めました。
 しかし、今年もまっとうな梅雨が来て結局6月中には行けず、7月の中旬になってしまいました。前の日の天気予報よりも良さそうな朝を迎えたこの日、時間は遅くなったが行ってみようと思い立ちました。あわよくば頂上までと思っていたのですが、そんなに甘いルートではありませんでした。  
 刈払いをしてあるのは最初だけであとは丈が高くなっている夏草に足元が見えず、狭いトラバース道は勿論、普通の道でも足を付く場所の状態が分かりません。足を運んだ所に何があるのか、土なのか石なのか木の根かはたまた水溜りか空中か、土なら泥か沈むのか、石なら浮石かどうかも分かりません。その上全てのルート上で草は多いのですが、安心してつかまれる木の枝が少ないのです。上りになってからは沢に入ると踏み跡が分からなくなり道を探しながら上りました。赤リボンと自分の勘がたよりでした。そんなわけで、道なりにグングン進めるルートではないので、誰が歩いてもスピードは出せません。このルートは入塩川ルートよりも距離は短いようですが道が悪いので、袴岳までの上りだけでも5時間は必要です。
 装備は草露に濡れるので綿の上下は失敗でした。靴の中まで濡れてしまいましたからね。それでも途中までしか行かなかったのでそれほど苦にはなりませんでした。靴に入った水もガボガボさせながら歩きましたが、靴擦れは出来ませんでした。
 それよりも、汗が吹き出てハチマキのタオルを何度も絞ったので、田の倉乗越で靴下を絞った時には知らずに出来ていた手のマメをつぶしてしまいました。
 あとは、水を2.5リットル持って行ったのですが、田の倉乗越までなら充分でしたが、袴岳まで行くならもう少し余計に持っていったほうがいいかもしれません。ただ、沢の水を飲んでもいいという人にはそんなに要りません。
 登る時期は、最初は6月下旬のつもりでいて結局この日に途中まで行ったのですが、守門の東断崖にはまだ少し雪があったので、雪崩を心配する自分にはちょうどいい時期だったかもしれません。
 或いはいっそ秋にリベンジしましょうか。といっても来年ですけど。