木道に集う。
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     2008年8月26日の気持ち
      2008年8月26日 
      平ヶ岳のたまご石。
  やはり平ヶ岳といったらこれですね。
  でも環境庁案内杭には風化して
  危険だから近寄るなとあります。
  近寄るなと言われてもねぇ。
木道といえば尾瀬ですが、いまでは尾瀬に限らず湿地保護の目的であちこちに作られています。初期の頃の尾瀬の木道は丸太を半分に割った物を平面を上にしてそのまま使っていました。最近の木道は長方形の断面の角材2つを横に繋いで一つの道として使う事が多いようです。
 その修復もあちこちで行われています。浅草岳、守門岳、先月行った糸魚川の黒岩山の黒岩平でも補修が行われていました。今日行った平ヶ岳も7〜8人で修復交換をしていました。
 木道の材料とともに大きな発電機が何台もあちこちに下ろされていました。実際に使っていたのは小さな発電機でドライバーの充電池を充電する為でした。
 大きな発電機は寝泊りする小屋の生活用の発電に使っていましたが、他の大きな発電機は何に使うのでしょう。山の上では大きな発電機は移動が出来ないので要所要所に下ろしてあるのでしょうね。
 親方に聞いたら、ここが終わったら朝日岳(会津?)へ行くそうです。雪が降らないうちに出来るか心配だといっていました。
 その木道をいろんなもの達が利用しています。
 池ノ岳から上では見かけなかったのですが台倉山からの日の当る木道では赤いトンボや赤くないトンボがとまったり飛び上がったりしていました。今日は曇り勝ちなのでこの辺で虫の動きを追っているのでしょうか。それとも結婚の準備でしょうか。
 頂上付近の木道では人間様が休憩の為に座っていました。歩く邪魔になるのですが、頂上では工事をしているし適当な広場も無いし湿原には下りられないし他に場所が無いので仕方ありません。
 水場からたまご石の間の木道では、緑や黒のバッタが大勢それぞれの縄張りの木道に座っていました。夫婦で重なっているバッタもいました。大きい方がメスなんですよね。人が通ってもトンボみたいにサッと飛んで逃げないし、跳ねる方向も予測が付きません。直前まで逃げずにあせって?こちらが足を着くほうに飛んだりします。出来れば小さな虫でも殺したくないヤサシイ心の自分は足をよけてズラシます。
 冷血動物のマムシも日当りの良い木道がお気に入りのようで、やはり池ノ岳から台倉山の木道の脇や木道の上で日向ぼっこをしています。往きは3匹と少なかったのですが、還りは昼の時間帯だったせいか7匹以上いました。木道が無い下台倉山の下りでも日当りの良い登山道脇にいました。最後に遭った奴は1.5m位に近づいてもとぐろを巻いたまま動かず、写真を撮っても逃げず、こちらが仕方なく道端を1m位に近づいたら逃げていきました。とぐろをバネにして飛び掛ってくるのじゃないかとビクビクものでした。ドクヘビなのにドカナイなんてシャレにならないよ。
 トンボもバッタもマムシも「邪魔な人間達だなぁ」と思っているのでしょうね。まあ、クマが木道に座っていなくて良かったです。こっちが逃げなくてはならないですからね