谷川連峰。
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     2008年9月30日の気持ち
      2008年9月30日 
      茂倉岳避難小屋と頂上。
 ここから見ると肌理の細かいビロード
 のような笹原。左の頂上に見える出っ
 張りは潅木です。条件の悪い所でも
 生きる植物の強さ。
谷川連峰というのは有名でちゃんとした登山道があり、しかも県内に登山口があるのにあまり登っていません。しかも距離的にも、自分の住む長岡からは上越や下越の山に比べるとずっと近いのです。
 登っていない理由として、人気が有り過ぎて人が多く挨拶する余裕もないとか、プロみたいな山屋がいて気後れがするとか、遭難で有名なので難しい山と思いこんでいたとか、今考えると食わず嫌いの気がありました。それに、もっと低い山を中心に登っていたので、2000m級の山というと高い山(高嶺の花)という思い込みもありました。
 余談ですが、最近TVで2000mの山は低いから楽だと言っている奴がいました。2000mの山を
楽だと言う奴には十字峡から中ノ岳を日帰りで登ってもらいましょうか、それとも1000mもない米山に海岸から登ってもらいましょうか。それでも楽だと言われたらどうするか?謝ります。
 谷川連峰の初登山は西の平標山です。実は最初に登った時、この山があの有名な谷川岳に繋がっているとは思ってもいませんでした。平標山は2時間程度で登れる2000m級(2000に少し足りませんが)の山なので、長岡市の市民登山や友人の会社の山行に同行したりして好きになり、単独でも行ってさらに友人を誘っても行っています。市民登山では平標山のついでに仙ノ倉山にも食後の散歩で足を延ばしたりしました。その次は、登山のブランクもあり大分年月が経ってからの谷川岳で、前の会社の登山仲間と行きました。群馬県側の登山口からロープウェーとリフト(リフトはその後が下り道なので不必要でした)を乗り継いで登ったので結構軟弱な登山でした。熟年から若者まで多士済々で、若い女の子もいたので楽しい山行でした。帰りに大露天風呂に入ったりもして愉快な思い出です。
 あとは谷川連峰のうちかどうかは分かりませんが、一応繋がっているので三国山や七ツ小屋山を登ったくらいです。
 それで今回が茂倉岳ということです。2日目より3日目の方が痛い筋肉痛を味わいながらも100枚ほど撮った写真を見ながら良い山だったと反芻しています。
 谷川は連峰なので縦走にも心惹かれますが、まだ日帰り登山にこだわります。何回も登った平標も北側のルートは未踏ですし、谷川も他のルートは登っていませんし、万太郎には一度も登っていません。谷川連峰には自分の初物がまだまだ残っています。目の前にある熟してぶら下がった桃のように、もいで食べてくれと言わんばかりです。今、はたと気が付きました。有名な登山家が何故山に登るかと問われて「そこに山があるから」と答えた意味が。