草露は身体に毒。
88
     2009年5月23日の気持ち
       2009年5月23日
   上権現堂山からの下り道
米どころの新潟県はこの時期何処でもそうだが、山から見る里は水を引いた田がまるで洪水のようだ。真ん中より左の低い尾根に川東地区遊歩道が通っている。
 らしい服装にしたらと言われた事があります。年齢相応の、或いは山登りに適したということでしょうか。でも、いかにも山男なんていう服装は嫌いなんです。
 登山用品のネットショップでウエアを検索してみるのですが、どうも好みのものがありません。ミリタリーショップには欲しい物がありましたけどね。まあ、自分の登る山は低山なので普段着で登っています。それで充分だったのです。でも今回は裏目に出ました。サンキで買った速乾性の長袖としまむらで買ったTC混のズボンは水を吸って、早足で歩いて負荷をかけても寒気がするほどになってしまいました。
  今日の山の始まりは魚沼市の山田区の墓地で、そこから登って川東地区遊歩道に上りました。雨上がりの山は草や葉に溜まった水滴が身体に付くのは覚悟していたのですが、尾根道のはずだしせいぜい下半身が濡れる程度と甘く見ていました。  
それが笹や小潅木の林で靴の中から帽子までグッショリと濡れてしまいました。一度濡れるともう雨具を着る気にはならなくて、冷えてくるまで我慢して歩きました。
 ついに中子沢分岐では先行きが怪しくなり、上着とズボンを脱いで直に雨具上下を着ました。靴下は一旦脱いで絞って又履きました。これで、身体の冷えが取れて安心したのですが、薮の露攻撃はまだ滝見台手前まであり、一旦無くなった薮も唐松岳分岐からは上権現堂山頂上近くまで続きました。頂上手前で昼食中の団体さんにはいったい何処でそんなに濡れたのと聞かれました。ああ、薮の少ない登山道は幸いなるかな。
 確かに、このあと上権現堂山から下権現堂山を通って戸隠神社に降りたのですが、このルートでは濡れる事は殆どありませんでした。高い尾根で風の通りも良いし、ある程度の日当りもあり、人の通過もあるので草葉の露は無くなっていたのでしょう。
 これほどは濡れなかったのですが、去年の吉ガ平からの守門岳も結構濡れました。去年はリタイヤしたので今年もチャレンジするのですが、草露対策の服装はどうしようかと悩んでいます。途中に、江戸時代の大井川の渡りのような川渡りもあるのでなお悩みます。