縦走+自転車。
98
     2010年6月18日の気持ち

       2010年6月18日
    唐松側から猫岩を振り返る
 反対側の上権現堂側からはどう見ても猫には思えないが、ここから見ると猫に見えなくもない。左が猫の頭で耳があるように見え、右に向って猫背の丸まった背中が分る。
 このあと唐松山に到着した瞬間ぱらぱらと雨が落ちてきた。雨になるのは夕方ではなかったですか?気象予報士の皆さん。
 山に登ったら同じ道を下りてくるより違う道を下りる方が倍楽しめるような気がします。倍遠くへ行けたような気がします。違うルートがある場合、下りてから車道を歩く事になっても極力一周するコースになるようにしています。日帰り専門の自分としての限界と、山という相手の事情もありますから全てでは出来ませんが…。
 首都圏からも新潟県に登山ツアーでお客様が来ますが、バスで登山口に送ってもらい一方通行で縦走して下山口にそのバスが待っていて、下りたら温泉に直行というような大名登山は出来ませんが、自分なりに工夫して登っています。
 ルート同士の登山口が近い山なら登山口間の移動が歩行でも苦にはなりませんが、国上山・弥彦山・角田山などの直列で離れた山では歩いて登山口をつなぐというのは無理です。バスも不便ですしタクシーを使うのは抵抗があります。グループで行く場合なら車2台を使って下山口に1台デポしておいてから登るという方法がありますが、一人山旅を極めたい自分には難があります。
 そこで登場するのが自転車です。自分の車に積める物で移動手段といったら自転車しかありません。折りたたみ式のミニバイク(今も売っているのでしょうか)も物によっては積めるかもしれませんが、林道走行は無理があるので、自力で走行する自転車がエコでベターでしょう。余裕があれば未舗装林道の上り坂も有効な電動補助マウンテンバイク(これが売っているんですね)が欲しいですが、古くなったけど人力マウンテンバイクのランドマスター(ブリヂストン)でも自分の今の体力なら大丈夫です。
 自転車を利用した登山は今までも、十字峡ゲートから本谷山登山口までの移動とか、発電所ゲートから黒岩山登山口までの移動とか、車で入れない場合の時間短縮に使ってきましたが、還りはともかく往きは歩きと大差ないという結果でした。
 そうではなく、縦走して登山口と下山口の移動を自転車でするというのは我ながら良いアイディアだと思います。今までも、「国上山・弥彦山・角田山」や、「鋸山・八方台」や、「上八石山・中八石山・下八石山」や、「川東地区遊歩道・上権現堂山・下権現堂山」で自転車を使って来ました。まだまだ探せば自転車を活用出来るルートはあると思います。
 それで今日の「下権現堂山・上権現堂山・唐松山」の自転車移動は大正解でした。唐松山の登山口の松川林道終点から松川までは全舗装で下り勾配で殆どこぐ必要がなかったくらいです。林道の整備もちょうどその日に終了したようで、冬の間に落ちた土砂や岩石や落葉がパワーショベルで取り除いた後だったので快適な路面でした。松川から清本への一般道の移動でも最初のトンネルで上り勾配があったくらいで、他は殆ど平坦か下り勾配でした。そのため登山に体力を温存出来ました。これが逆コースだったら大変だったでしょうね。標高の高い所から低い所へとコースを設定するが肝心です。
 自転車移動を登山の前にするか後にするかも悩む事項です。今回は登山の前に自転車移動をしましたが、その方が山で体力を出し切れて、山を下りた後に体力を使わなくても良いので気分的に楽です。でも、食料や水の重さが無くなった登山後の自転車移動の方が常識的には楽でしょうね。また、自転車移動を先にして山を下りる前に体力を使い果たしてしまうのと、自転車移動を後にして山は無事下りたけど自転車移動中に体力を使い果たしてしまうのとでは遭難に係わるぐらい違います。
 全部の山行で自転車を使うわけには行かないのですが、距離を調べそれから平均時速を考え経過時間を予測したりして計画を立てるだけでも結構楽しいのです。次は何処に行きましょうか?