年初弥彦山縦走。
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     2011年4月21日の気持ち

年の初めの山は楽しい気持ちになるが、それが長い距離を歩くとなると多少ナーバスにもなる。血気盛んな熟年も身体の衰えに耳を澄まして恐る恐る今年の第一歩を歩んでみた。

      2011年4月21日
    黒滝城址から弥彦を望む
黒滝城址へは、今回始めて薮コギではなく正式の搦手道を登ったが、杉林の中の暗い雰囲気の急勾配でガレて水分があり難儀した。沢からの明るい雰囲気の薮コギの方が(上半身も使うが)楽かもしれないと思った。下りで通る時は滑落に要注意だ。
 弥彦山縦走も今年で4年目で自分の中では恒例になってしまいました。今年は正式のコースを薮コギやショートカットすることなく、角田山から樋曽山、多宝山、弥彦山、雨乞山、黒滝城址、剣ヶ峰、国上山と全て巡って来ました。これは4年目で初めてです。これでやっとコースの全容が分かった気がします。
 今年は、今まで使っていた角田山の五りん石登山口と国上山の麓登山口をやめて、角田山は福井ほたるの里登山口と国上山は国上寺登山口に変えました。五りん石コースは距離が短いのですが急ですし、麓コースは自転車移動には便利なのですが、国上山の中では長いコースという難点がありました。変えてみて正解でした。足がつることがほとんどなく(2回ほどつりかけたがすぐ回復)快調に歩けました。
 この時期は残雪が消えて花が多いので、急いで歩いている自分にも楽しみです。どのコースでも一番多く咲き誇っているのがカタクリです。剣ヶ峰も多いですが、能登見平から雨乞山の間の群落が一番密度があり豪華です。あとはショウジョウバカマ、キクザキイチゲ、スミレ、ユキワリソウ、ヤマザクラ、タムシバ等です。
 3年前と去年はこの逆のコースを歩きましたが、やっぱり角田山から始めて弥彦山に昼食までに着いて、疲れが溜まってから楽な山を歩く方が良いようです。3年前は縦走の前に自転車移動をしてしまい、最初でペース配分も分からなかった事もあり、後半バテてリタイヤしてしまったのです。自転車移動はザックが軽くなる縦走後が当然良いでしょう。
 快調に歩けたのは、少し疲れたと思ったら休んで水とエネルギーを補給した事も要因でしょう。水だけでなく、同時にアメやカリントウやぶどうパンを食べました。他にゼリーやジュースも用意しました。早い出立の時の朝食はコンビニの弁当にしていたのですが、登山前の朝食として初めて牛丼を買ってみました。すき家の肉1.5盛の牛丼です。これも、体力保持に役立ったのかもしれません。
 自分は食後のトイレも重要で、福井ほたるの里登山口(の上)にはトイレがあることが分かっていましたので、上の駐車場で牛丼を食べた後に気持ちよく利用させていただきました。登山口にトイレが無い場合には、コンビニで弁当を買って食べてコンビニのトイレを利用させてもらっていたでしょう。長く歩く前はこんな事も大事なんですよね。
 他に長く歩く秘訣はというと、足全体に力を入れないようにして歩く事でしょうか。平坦なところでは、足をチャランボー気味にして力を抜いて歩きました。上り下りでは難しいかもしれませんが、力を入れ過ぎないように、踏ん張り過ぎないように歩くのが大切だと自分では思います。
 今年の山は去年のうちから計画を立てておいたのですが、その計画と比べてみると(一部計画表の方に時間の間違いがあった)だいたい計画通りに実行できました。まだ自分の体力は大丈夫だと自信を持ちました。