高坪山新林道で迷う。
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     2011年5月17日の気持ち

フォルツァの軽自動車税の請求が来たが2400円なんて安い。それより自賠責や任意保険が高い。新車で買って6年所有して6000km台と乗っていないので、そのうちバイク王に通報されて持って行かれないように乗ります。で、胎内市の高坪山まで行って来ました。

      
  2011年5月17日高坪山山頂にて
北側に開けた展望は、濃いガスのためほとんど見えず。旧荒川町の町並みも佐渡も日本海も見えません。お地蔵様?の目も虚ろ。
 新潟県の原発やJRの発電所で作った電気を東京に送るための高圧鉄塔は、新潟県の山の風景を乱していますが、もう新潟県人は慣らされてしまって、高圧鉄塔も山の風景にとけこんで見えます。山には高圧鉄塔の保線作業道が通っていて登山道と紛れやすい事もあるのですが、整備されている保線作業道そのものが登山道になっている利点もあります。そういう意味でもとけこんでいます。
 では、林道はどうでしょうか。林業が衰退しているという昨今でも、県内の山を歩くと林道は少しづつですが開削されているようです。自分が想像するところでは林業が衰退しているからこそ機械力に頼るために林道は必要という事なのでしょうか。不勉強なので本当のところは分かりません。
 今日の登山は、旧黒川村(現胎内市)の蔵王集落の奥の金峰神社から、蔵王権現や釈迦岳を通り高坪山を一周するコースを歩いて来ました。ここにも多系統の林道が入り込んでいました。作ったものの使われていなさそうなものもありました。ここにはワイン醸造用の大規模なぶどう園が出来たために、それまで使われていた林道が使えなくなったようです。
 このルートは「新潟日帰りファミリー登山」というガイドブックに載っていた「釈迦岳」のコースをそのまま利用させてもらいました。ところがちゃんと書いてあった蔵王登山口を読み落とし、その手前にあった金峰神社の駐車場にフォルツァを停めて歩き始めてしまいました。林道がけっこう続くのでおかしいなと思った時には遅かったのです。登山ポストもあり、駐車スペースもある蔵王登山口に着いて間違ったのがハッキリしました。長岡自宅を出遅れて、さらにここで余計な所を歩いて、蔵王登山口で1時間強の遅れでした。そういう事情があって焦って歩いていたのです。
 高坪分岐の先の杉林を下りたら突然登山道が無くなり、3〜4m下に林道が現れました。法面もキレイに削ってあったのに、この時この林道が新しく開削したものとは気付かず、古い林道を整備して舗装している途中だと思ったのです。だから、林道に下りて左に上がってしまいました。すぐに林道は終点になり、その先には登山道がありません。あるいは、この林道の前に登山道を踏み外したかと戻ってみましたがありません。そこで、ハタと気付きました。ひょっとしてこの林道は新しく作ったもので、登山道は林道に削り取られその反対側に続いているのではないかと。戻って見たらありました。ああこの勘の悪さよ。焦っていると思考力も減退します。貧すれば鈍する、泣きっ面に蜂ですね。また時間をロスしてしまいました。
 やれ嬉しやと再発見した登山道に上がり少し下るとまた林道に出てしまいました。ここでは舗装前の地固め中で数人で工事中でした。ところが今度は林道に分断されたはずの登山道の向うには先の登山道がありません。工事人に聞いても分からないと言います。ガイドブックを見ると通るはずの砂防ダムにまだ遭遇していません。近くに砂防ダムはないかとまた工事人に聞いたらまた知らないと言います。しょうがないので工事中の林道を下ってみました。少し下りたらゲートに着きました。そこに、登山道の表示がありました。良かった良かったこれでまた生き返りました。
 この林道ゲートが前は登山口だったようです。二度目に分からなくなった登山道は新しく林道になった部分を通りその先でまた元の林に戻っていたのです。林道の工事が終れば登山道の表示もちゃんとされると思いますが、分かりやすいのは最初に新しい林道に出た時点で、林道を右に下ってゲートまで行く事です。無理して登山道をトレースしても時間的にも変わらないのでその方が良いでしょう。
 下調べをちゃんとしないからこういう事になるのですが、それも終ってみればまた楽しいじゃないですか、と負け惜しみを言っておきましょう。登山道が分からなくなった時、高坪分岐まで戻って直接高坪山を往復しようかとも考えたのでしたが、予定通りのコースを消化出来て「終わり良ければ全て良し」となりました。