夏を感じる八海山周回。
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     2011年7月6日の気持ち

八海山の屏風道を登るのは2回目ですが「よくこんなところに道を作ったな」というのが実感です。今回は軍手をして鎖場を登りましたが正解でした。屏風道では必需品ですね。でも安物はダメですよ。自分の手にちゃんとフィットする少し厚手のものが良いようです。


      
  2011年7月6日 丸岳周辺にて
ニッコウキスゲを見ると尾瀬を思い出します。ミズバショウの花の時期に尾瀬に行く事はありませんでした。尾瀬に行くといつも咲いていたのがニッコウキスゲでした。
 7月6日の気持ちはどうかというと、そりゃー最高ですよ。だって、初夏の八海山を充分満喫してきたからです。満喫し過ぎて疲れてしまいました。
 実は前日に掃除をしていて軽い腰痛になってしまいました。これも水泳を止めた祟りでしょうか。でも7月6日は梅雨の中の晴天でしかも自分の休みというピンポイントのラッキーデーなので多少の事には目をつぶって出たとこ勝負で出かけました。
 屏風道二合目登山口では、大日岳の東側で土砂崩れがあり通行止と表示がありましたが、これも出たとこ勝負です。だいたい、そこまで行けるかどうか分からないので、今から心配しても仕方ありません。
 もう一つ心配だったのは雪渓の不安定さで、山開きしたばかりだったので心配でした。でもこの時期、屏風道では唯一の雪渓だった三合目の先にあったものは、中央が崩れているため沢を渡って雪渓が融けて出来た谷の斜面との空間を通り雪渓の上に出て登山道につながる事が出来ました。
 メインエベントの鎖場の連続は今日おろしたてのザックのお陰か、両手両足で力を分散したせいか腰は大丈夫で千本桧小屋まで難なく上がりました。
 小屋ではちょうどいた宿泊客から迂回路から行けば大日岳下から丸岳(入道岳)方面に行けると教えてもらいました。釈迦岳までは四ツ峰を満喫して摩利支岳との間の分岐から日ノ池、月ノ池のある迂回路に下りました。大日岳も行こうと思えば行けるのですが、同じ道を分岐まで戻らなくてはならないし、今回の目的は丸岳なので割愛しました。
 新開道分岐から大日岳東下に向いました。大日岳東下分岐に行く途中には通行止の紐が張ってありましたが、越えて恐る恐る上がってみると何基かあるハシゴは全て使えますし、足場を新しく作った跡がありました。土砂崩れ後に整備したのでしょうね。お陰さまで危険箇所も無く上の分岐に出る事ができました。
 土砂崩れの状態は今は安定しているようですが、雨が続くと更に崩れる恐れがあるので通行止にしているようです。ただ土砂崩れの所から大日岳に上がったり下りたりするのは、歩く所が崩れ落ちているため危険のようです。
 丸岳周辺は女性的で八ツ峰とは違う山のようです。ちょうどニッコウキスゲがちらほらと咲きはじめて夏山の雰囲気です。八海山の本当の頂上であるのに、イヤにあっさりした丸岳では駒ケ岳と中ノ岳を見ながら昼食にしました。眺望が良すぎて遠くの山を地図や双眼鏡を使っていちいち同定するのが面倒なほどです。
 五竜岳から阿寺山の間は池塘地帯なので今の時期は中規模の雪渓の連続で、ここでは春に咲くはずのタムシバが満開でした。雪で過熱した頭を冷やしました。
 阿寺山の森の中の単調で足元が悪く滑りやすい下りでついに体力を使い果たしバテバテになってしまって、10分以上の休憩を5〜6回して予定よりも1時間以上かけて長い長い下りをやっと下りる事ができました。
 ここから車道となる広堀登山口ではもう歩きたくなくなり、贅沢にもタクシーを呼んで屏風道二合目登山口まで送ってもらいました。ここも予定通り歩いて戻る事ができれば言うことなしだったのですが、仕方ありません。若い時にもやった事のない周回コースをここまで歩ければ充分合格です。