日帰りの白馬岳。
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     2011年8月9日の気持ち

富士登山を人の少ない8月下旬以降に先送りしたら、H23予定の中で8月上旬に登れる山が無くなってしまった。蓮華温泉への通行止解除は当初8月13日頃と聞いていたが、念の為8月5日に糸魚川市役所に聞いたら今日開通すると言う。これで白馬即決。


      
      2011年8月9日(火)
    小蓮華から大蓮華を見る。
白馬岳は大蓮華山とも言う。知らなかった?まるで誰も居ないかのような8時40分の小蓮華の写真だが、周りに十数人が休憩中。頂上は崩落の危険があるというのでロープが張ってあり鉄剣はもちろん、三角点さえ(もう少しで)さわれない。
 富士山の前哨戦となる白馬岳を好天気に登れたのは幸運でした。やっぱり高山の尾根歩きは良いですね。平日だったからか邪魔にならない程度の人出で、下りでは登ってくる人の為に脇によけて、自分の優しさを発揮出来て満足です。しかも、越後のヤブ山では考えられないほどの色鮮やかな老若山ガール達がいました。それに、思いがけなく雷鳥を間近で見られてこれも幸運でした。
 今年の山の予定は去年決めたのですが、計画で欲張り過ぎて、7月からの予定の山は行程が長くて苦しい山が連続してしまいました。月に2回の登山でさえ、1週間ぐらい疲労が残ります。苦しさに関しては楽しさに紛れ込ませたり、すぐに忘れてしまったりと楽天的で、次に行く時は思い切り歩いてやろうと思うのですが、ちょっと不安が頭を持ち上げます。
 7月上旬の八海山から阿寺山周回、7月下旬の平標新道から仙ノ倉山往復、そして今回の8月上旬の蓮華温泉から白馬岳往復。ガイドブックでは頂上まで6時間クラスで自分の歩きでは4時間30分くらいの歩きですが、もう精一杯です。上りは良いのですが、下りの後半になると脳がヒートアップし内分泌系の臓器が軋みを上げます。箸休めみたいな山と交代で計画を立てれば良かったですね。でも初夏から秋にかけては登りたい山が目白押しで仕方がなかったのです。
 これからとなる富士山はセットメニューの甲武信ヶ岳を外して富士山単独での前日車中泊日帰りに変更して楽になったはずですが、未体験の高度なので侮れません。
 何よりも、無理だと思うのが、同じ前日車中泊日帰りの妙高山から火打山周回です。笹ヶ峰から妙高山に登って高谷池に下りた所が昼食となる中間点に設定したのですが、ここまでで新しいガイドブックでは9時間15分、自分の予定でも6時間52分です。ガイドブックの上りは3割引、下りは1割引に設定している自分の予定の全行程は11時間弱です。新しいガイドブックを参考にしたら行程時間が増えてしまいました。これは未体験ゾーンでもう無理ですね。行って歩いてダメなら妙高山だけで終了という事になるでしょう。
 坂田峠往復の犬ヶ岳もキビシイので前日車中泊にしても完遂出来るか分かりません。この富士山、妙高火打、犬ヶ岳が後半の山場ですね。折角今年の計画を立てたのでなるべく実行しようと思っています。
 長い行程は普通なら山小屋泊りをした方が楽でしょうが、日帰りの良さもあります。まず、ザックが軽くて済むので身軽に歩けます。次の日は歩かなくて良いので1日で登山が完結します。登って下りたら家に帰って風呂に入れますし、酒も飲めますし、自分の布団でも寝られます。朝のトイレの苦労をしなくてすみ便秘にもなりません。山小屋で夜の星を見る?そんなもの家でも眺められますし、逃れようもない狭いスペースで他人の山談義も聞かなくていいですし、自分の浅はかなウンチクを披露しなくてもすみます。なんてね。自分は人嫌いか。
 友人と山に行かなくなって、登っていない山、登っていないルートを探すうちに段々残った山やルートが困難化していったのです。あまり登らなかった若い時よりは、春から秋の1ヶ月2回の登山をしている熟年の自分の方が早く登れるのですが、それも限界です。でも朝日連峰や飯豊連峰を日帰りで行って来たいですね。
 今の課題は10時間歩いても大丈夫なエネルギー補給の仕方と、どうしても下りで爪先を打ってしまう事の改善です。前者は昼食の量的な問題だと思うのですが、後者は靴の選定の時にショップの店員がやってくれたようには行かず、靴紐で締めても足が前に移動し、爪先の空間が確保されないというのが難点です。爪先に緩衝材を入れてみようと思っていますが、まだ試していません。
 しまむらかサンキで買って汚れが落ちなくなったジーンズやTシャツと貰い物のタオルを首に巻いて白馬岳で日帰りの登山をしてる自分は素人っぽいですが、コストをかけない所が自分で気に入っています。日帰りする本当の理由はそんな所かな。