弥生三月雪板修行。
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     2013年3月4日の気持ち

自宅から10分の長岡市営スキー場がホームゲレンデだとすれば、それ以外はアウェーとなる。でも、ゲレンデの難易度はともかく古志高原もこの須原も晴天に恵まれ暖かく迎え入れてもらえた。シアワセ。


      
     2013年3月4日11時37分
 須原スキー場ジャイアントコースと
 アドベンチャーコースの分岐点にて

後ろは右から下権現堂山、上権現堂山、唐松山。右端に今は無きアクシオムのゲレンデが見える。ここで真っ直ぐ進めば切り落ちて上、中級コースとなるが、右折してアドベンチャーコース(中級)で下りる。
 今年の1月4日にスノーボードを始めて、最初は転ぶばっかりでどうなる事かと思っていたのに、ここまで続けていられるのは自分にとって嬉しい事です。こうなると3月10日で終了する長岡市営スキー場とともに今年のスノーボードをやめるという気持ちはもうありません。
 土日だけの営業となった長岡市営を諦めて、まずは近くのスキー場からと2月28日は古志高原スキー場へ行って来ました。晴天でしたが傾斜が急で狭くて怖いスキー場でした。長岡市営とは真反対でした。そこでキビシイ洗礼を浴びました。
 そして、この須原スキー場が14回目のゲレンデ通いとなりました。須原スキー場をネットで調べたり電話で聞いたりしたのですが、どうも狭くて急な古志高原を大きくしたような感じです。
  長岡からは栃尾を通りR290周りで約1時間で着きました。スキー場入口を見逃して一旦戻って第1駐車場に着いたのは9時少し前で3割程度の駐車でした。係員がいないし駐車スペースのラインも無いので他の車と同じように停めました。初めてのスキー場は何か知らないシキタリがありそうで緊張します。
 9時の開場と共に入り平日1日券(2000円)買いました。古志高原と同じ値段ですからこれは安いですね。 行いが良いので今日の須原も晴天で気持ち良くてシアワセを感じます。晴天であればスキー場の多少の難は無視出来ます。
 始めは足慣らしのため一番下の第1リフトに乗りロマンスゲレンデで滑りました。ネットで検索した時は初級だったような気がするのですが現地の表示は中級となっています。殆どの人はフーディクワッドリフトで頂上まで行くようで、ロマンスゲレンデは自分の貸切状態でした。最初は少々アイスバーン状態で緊張して、最初の急斜面は木の葉落としで下りて緩くなった所からターンしながら下りました。
 そのうち、段々慣れて来て最初の急斜面もターンしながら滑れるようになりました。これは雪面がざら目状態になってきた事も良因です。リフトからみる第3駐車場もうまって来て人が増えて来ました。頂上から下りて来る人もロマンスゲレンデを通るので混んで来ました。
 ロマンスゲレンデの脇にはジャンプ台が3連で作ってあり、上手い人が飛んでいます。女性も結構勇敢なんです。上手くなるには脚力よりも、タイミングとバランスと緊張と緩和、そして度胸なんですね。
 周りは上手い人ばかりで、自分より下手な人がいないので疎外感がありました。でもしばらくすると下手な人も来て何だか安心しました。
 11時になり天気の良いうちに頂上に行こうとクワッドリフトに乗りました。自分が滑って下りられるコースでは無いようなのが不安でしたが覚悟を決めて乗りました。自動開閉のフードがある4人乗りです。乗降の時に減速するので下りでも使えます。でも下りでも乗るなんてそんな恥ずかしい事は出来ません。まだサイドスリップで下りる方がマシです。
 動いてしまえば普通のリフトよりスピードが出ます。クワッドリフトの降り口では路面が凍っていて転倒してしまいました。恥ずかしい。
 頂上にはリフト駅やレストラン(平日は休業)の建物があるので一点で360度の眺望はありませんが、それぞれの場所から遠くの山々が見えます。西の尾根伝いに鳥屋ヶ峰、北東に守門岳、東に浅草岳、南に越後三山が見えます。まさに目が洗われるようです。近眼や老眼が治るようです。冬山には登りませんが晴れていればこんな気分なのでしょう。
 頂上東面には頂上往復する閉鎖コースですが、中級のアルパインコースがあり、その最初の急斜面を迂回する初級コースがあります。ここで滑るつもりでした。上はまだ雪が固くエッジの効かせをおろそかに出来ません。
 昼に近いので1回滑っただけで頂上に上がりセンターハウスまで下りるのですが、これがまた緊張します。迂回コースでも傾斜があり、上手い人はスピードを上げて下りるのですが、自分はターンしたりサイドスリップしたりで下ります。白状すると殆どサイドスリップでした。サイドスリップが恥ずかしいなんて言っていられません。安全第一です。
 クワッドリフトで頂上に上ってから、自分のような初心者が比較的下りやすいルートはというと、頂上レストランの脇から迂回コースをアドべンチャーコース分岐まで下り、右折してアドベンチャーコースに下り、さらに第1リフト分岐を左折してアドベンチャーサンラインコースを通り第1リフト降り口の上に出るコースです。初めての頂上からの下りでしたが運良く間違えずに下りられました。
 昼頃にセンターハウスに入りました。平日ですが混んでいました。2000円という安い平日1日券のせいでしょうか。メニューは、他でも見た事も食べた事も無い鳥唐揚ランチ(600円)というものにしました。これが大正解でした。安くてボリュームがあって旨いという三拍子そろったゲレ食でした。
 前回の古志高原の中華丼とは大違いです。この二つは良いゲレ食悪いゲレ食の見本のようなものと思いました。スキー場巡りでこういう発見も楽しい事です。
 昼食後もクワッドリフトに乗って頂上からアルパイン迂回コースを滑りましたが、下の方のジャンプ台付近にパトロール隊がいました。訓練ではなくて事故のようです。
 リフトで頂上に上がって今度はスーパー迂回コースで下りましたが、逆エッジ転倒の繰り返しです。緩やかで狭い林道コースは苦手と認識しました。自分の腕の無さは勿論ですがキャンバーボードのせいもあるのでしょうか?
 長いコースをやっとの事でリフト乗り場までたどり着いたら、怪我人を運ぶのでリフトを停止するので早く乗って欲しいと言われました。リフトに乗って見ると、あれから大分経つのに怪我人はそり?に乗せられたままです。動かせないようです。頂上に上がったら圧雪車が出動してアルパインコースを閉鎖していました。
 仕方が無いので下まで降りたのですが、2回目の頂上からの下降は腿が疲れて1回目で出来たターンが出来ません。急斜面は全部サイドスリップで下りました。
 ロマンスゲレンデで滑っていて、リフトに乗っている時にヘリコプターが飛んで来ました。頂上付近に下りたようですが、次にリフトに乗った時も同じヘリなのか又も飛来していました。圧雪車ですぐに着陸場所が作れなかったのでしょうか。
 ロマンスゲレンデは午前中に12回も滑ったのでだいぶ慣れました。雪もざら目がさらに柔らかくなっていました。初心者も多くなり少し混んでいます。
 スピードに乗ってターンをしながら滑っていると後ろからザーという雪の飛び散る音がするので、誰か後ろから迫っているかと思いターンの時に後ろを見ると誰もいません。自分がターンで跳ね上げる雪の音だったのです。ああ、この自分の姿を見てみたい。動画で撮って欲しい。オレってカッコイイ?
 午後もロマンスゲレンデで10回滑った所で15時になりました。古志高原の時と違ってまだ右腿の内側の筋肉は大丈夫です。頂上からの2回目の下りでは大分疲れたのですが、ロマンスゲレンデで滑っているうちに回復しました。まだ滑れそうですが未練を残して須原をあとにしました。
 スノボの腕は1月に比べれば格段に上達したのですが、緩く狭い林道コースという強敵も発見しました。ですが、まだまだ自分は伸びると思っています。滑れなかった斜面を滑れるようになるというのは楽しいものです。上級コースを滑れるようになるとは今も想像出来ませんが、中級コースくらいは滑れるようになるのが目標です。 
 今年の冬はスノーボードを知ったお陰で大変楽しめました。もう3月です。短く感じた冬でした。そのせいで愛車はワックスどころか洗車もしていません。いくら目立たないシルバーといっても限度がありますね。融雪剤による腐食も心配です。でも、晴れた休みはどうしてもスノボに行ってしまうのは仕方ありません。
 長岡市営はスキー教室のせいもあり、ボーダーよりスキーヤーが多く感じたのですが、古志高原も須原も圧倒的にボーダーが多いですね。若い人が殆どで高齢者は自分の他には見ていません。女性も上手い人が多いですね。
 自分は広くて長いコースを滑りたいのですが、キューピットバレイや杉ノ沢は遠くて移動が億劫です。移動距離優先で長岡の近場で他には魚沼大原スキー場とか八海山麓スキー場などでしょうか。3月閉鎖のスキー場も多いので3月末で自分のスノボは終了となるでしょう。まさか奥只見丸山に行く事は無いと思います。4月からは心を入れ替えて登山を頑張りましょう。