弥彦縦走+自転車。
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    2014年4月9日の気持ち

 登山口と下山口間の自転車移動を先にして、初めて弥彦山縦走に成功しました。自転車移動は距離の短い福井ほたるの里と麓間にしましたが、自転車移動のツケは歩きの最後にやって来ました。



     2014年4月9日9時13分
     NTT雨乞山中継所にて

 この中継所の上には電波塔が立ち遠くから見ると立派な施設だが近くに寄ると経年劣化が目に付く。あまり車で来る事が無いのか、ここへ上がる車道も荒れていた。それにしても弥彦が良く見える。
 国上山と弥彦山を歩くのを弥彦山縦走と言っている人もいますし、、角田山を含めた国上山、弥彦山は、西蒲原の山なので西蒲三山縦走と言う人もいますが、自分は西蒲は馴染みが無い名前なので三山でも弥彦山縦走と言っています。
 国上山から弥彦山へは近いので簡単そうですが、これが角田山までとなると、間が空いているので地図で見ても簡単ではありません。近頃はトレイルランが盛んになってきて往復する人もいるようですが、地道に歩く自分にはせいぜい自転車を利用した周回しか出来ません。
 毎回同じルートではつまらないので登山口や歩く方向を変えたりして工夫をするのですが、今回は自転車移動を先にしてみました。最初の縦走の時に先に自転車移動をして体力を消耗しリタイアしたのですが、今回は無事成功しました。
 弥彦山縦走のバリエーションを一つ考えています。それは自転車移動を海沿いのシーサイドラインを利用する事です。ただ、トンネルが6箇所もあり自転車でのトンネル通過が怖いのと、国上山からシーサイドラインに出るのに距離があるのが難になっています。
 今回気が付いたのですが、もう一つバリエーションを考えました。それが樋曽山を迂回する方法で、石瀬峠に下りたら松岳山に登って岩室温泉の神明神社に下りれば、後は車道を歩けば福井ほたるの里登山口に着くので、角田山に登り五りん石か稲島に下りれば縦走が完成します。
 ただ、神明神社がどこにあるか分からないのですが、車道を歩く距離は長くても3km程度だと思います。
 来年?はどちらかを試してみようと思います。
 以下に今回の弥彦山縦走の要点を記します。


○弥彦山縦走(弥彦村麓から新潟市福井まで)

 (1)麓登山口から国上山
 国上山の麓登山口は駐車場が無いので国上の道の駅に停めるよう推奨されているが、今回は自転車なので登山口の先の竹林の脇にチェーンロックして置く。
 登山道は民家の脇を通り竹林の先で右に入るが、それさえ見落とさなければ間違いの無い道。途中で左側に分岐が幾つかあるが常に直進していけば剣ヶ峰分岐に着き、さらに直進して国上山頂上に至る。麓登山口を使う縦走の場合、この部分だけ往復する事になる。
 国上山は普通は国上寺の駐車場を登山口として利用する。自分も今回とは逆のコースで下山口として自転車をデポした事がある。

 (2)国上山から剣ヶ峰
 国上山からは剣ヶ峰分岐に戻り左折する。軽いアップダウンもある林の中の道。スムーズに舗装林道の黒滝要害線の終点に出る。
 剣ヶ峰も黒滝城址も通らない場合はこの林道を歩いて下の地方道の野積・麓線に出て猿ヶ馬場を目指すと良い。自分も最初の縦走の時は剣ヶ峰と黒滝城址は割愛し時間節約をした。
 剣ヶ峰へはこの林道終点から杉林の中を左に上がると十数分で着く。眺望は昔は良かったらしいが今は潅木でそれ程でも無い。

 (3)剣ヶ峰から黒滝城址
 杉林を下るが狭くて急で一部グチャグチャしている所もあるので要注意。
 下りた所の黒滝要害線が何年か前に崩れて通行止になっているがまだ改修はされていない。林道を横断し対面を上がる。幾つかの段があり如何にも城らしい造りになっている。全体に林の中で眺望が良くないが1箇所だけ弥彦山のビューポイントがある。

 (4)黒滝城址から猿ヶ馬場
 頂上からは桜広場に下り、小屋脇の分岐を右折する。ここを左折すると黒滝城址の駐車場に出て黒滝要害線に戻るので車道を下っても良い。
 というか、ビギナーはそうした方が良い。正式の縦走ルートの搦手道は杉林の中の急下降で水がしみ出してグチャグチャして滑る道なのでお勧めしない。
 小屋脇を右折して桜井戸跡を通過する。この辺りは苔がありお寺の境内か何かのようで荘厳な感じがする。
 この後階段を下り、搦手道の表示から左に下る。前述のように足元が悪いので要注意。小沢を過ぎて九十九折の下りから車道(野積・麓線)に出て左折する。
 しばらく車道を歩き、黒滝要害線の分岐を過ぎた右に標識があるので右折する。前はこの標識も無くて手前で砂防ダムに入り無理やり薮こぎして運良く正しい道に出た事もあった。
 ここを入ると左の沢のような所に道があるように見えるが、残雪期の通路にしているようだ。通常は道なりに右に上がって行くと左側に山道がある。手前と奥に何故か2箇所作ってあるが上で合流する。
 この先も道なりに上がると広場に出てさらに上がると車道のカーブ地点に出る。雨乞山の鉄塔も見える。スカイラインと野積に行く地方道の分岐付近が猿ヶ馬場というらしい。

 (5)猿ヶ馬場から雨乞山
 縦走の始めはルートが分からずここから車道を右に下りて八枚沢から登っていたが、スカイラインのゲート付近に雨乞山への登山口があり登る。
 途中で開けた平坦な道になり下の道路や海が見える。その後、林の中の上りになり、雨乞山の取付道路のカーブをかすり、NTT中継所に出る。
 中継所の先に小高い所があり三角点を探したが無かった。平らで広さもあるので休憩には良いが意外に日よけになる場所が無い。(上記写真)

 (6)雨乞山から能登見平
 取付道路を少し下ると右に登山道があるがガードレールに切れ目が無く越えなくてはならない。またぐ助けに石が置いてある。
 林の中の道で一旦下って上がる。その先右に八枚沢に下る分岐がある。八枚沢登山口の駐車場ではなく、登山口の滝つぼの上の沢に出る。一度下った事があるが結構下るので縦走の身には上り返しが辛い。
 今回は分岐を直進し軽いアップダウンの後、西生寺との分岐に出てそのまま行くと砂利敷きの広場に出る。脇をスカイラインが通っている。ここが能登見平というらしいが眺望はあまり無い。

 (7)能登見平から弥彦山
 スカイラインの脇を右に行き、先で工事用道路と別れ右に上がり山道になる。しばらく行くとベンチのある開けた場所に出る。弥彦山も近くに見えてくるが、振り返るとワイドな景色の海が見える。弥彦山から見るよりも気持ち良いかもしれない。
 ガレた道をさらに上がると右から八枚沢コースが合流し、道なりに左にカーブしてTV局のアンテナ施設の脇を通る。この辺は遅くまで雪が残っている事があるが、今年は小雪で何も無かった。
 さらに歩くと社務所前の鳥居に出て左に上がると奥の院の頂上だ。4月に入ったせいか天気は良いが人は少ない。

 (8)弥彦山から多宝山
 国上からの縦走の場合、昼食は多宝山と決めているので先を急ぐ。参道をロープウェー駅方面に下って行く。社務所の先の左側に旧式のトイレがあり利用する。参道は広いが、傾斜のある場所は中央に手摺がある階段状になっている。
 九合目は十字路となっていて右は表参道の登山道、左は海からの崖松コースの登山道がある。
 レストラン脇を通過しロープウェー駅前に下り、さらに進んでスカイラインに下り横断する。スカイラインが閉鎖されている時は、車道を歩いた事もあるが、今日は階段から太平園地に上がる。ここは芝の気持ち良い休憩場所で眺めも良く東屋もある。
 ここからスカイラインに下りる。歩道は薮気味なので左端に来ている砂利車道の方を下る。
 スカイラインを横断して崩れた道を注意して上がる。段々高度を上げ振り返ると弥彦山が遠い。しばらく歩くと自衛隊のドームアンテナ施設のある多宝山に到着する。
 この施設は昔は人が常駐していたが今は無人のようだ。ここで昼食。ささやかな日陰で休むが意外に寒い。

 (9)多宝山から石瀬峠
 大分荒れてきた工事用道路を下る。途中の右にブナ大木の標識があるが行った事はない。道が左カーブした先に石瀬峠に下りる分岐があり右折する。
 林の中の道で九十九折やトラバース、急な所では太いロープもあり、特に危険は無いが、あまり意味の無い標柱が所々に立っている。
 石瀬峠も十字路になっていて右は石瀬へ下り、左はスカイラインを通って樋曽山登山口であるスカイラインと県道の分岐に行く。直進して上がる階段は岩室温泉や松岳山へ行く。

 (10)石瀬峠から樋曽山登山口
 樋曽山へ行くのに通常は上記のようにスカイラインを歩くのだが、今回は途中まで松岳山方面の登山道を行ってみる。
 対面の階段を上がり上で岩室温泉との分岐を左に行き、さらに上がると松岳山方面が右となる標柱があるので、ここを直進する。
 道は少し薮気味だがハッキリしている。道なりに行くと下りになり左にスカイラインが見えて来る。この下りを注意して下りてスカイラインに出る。スカイライン出入口手前のカーブ地点に出る。
 ここからスカイラインを歩いて県道との分岐に出る。

 (11)樋曽山登山口から樋曽山
 県道との分岐の対面に樋曽山の登山口がある。最初から急登で縦走中の身にはキツイ。樋曽山はこのピークと次のピークの急登がありそこが頑張り所。その先は緩いアップダウンの散歩道になる。全体に林の中のコースで眺望は無い。
 樋曽山と一口に言うが幾つかの山の連なりなので長い。樋曽山頂上はピークとは言えない道の途中のような所で眺望も無く表示も無いが、殆ど埋まった三角点が目印。

 (12)樋曽山から五ヶ峠
 樋曽山の先に急下降があり崩れているので注意。この先はまた緩やかなアップダウンになる。最初に縦走した時に左に道があるように見えて間違えて古い道に入り込み浦浜の海岸に下りてしまった。脇道が結構あるがだいたい木の枝が置いてあるので注意する。
 樋曽山はただひたすら歩くのみ。そのうち五ヶ峠に到着する。

 (13)五ヶ峠から角田山
 五ヶ峠にもトイレがあるので用を足す。縦走路中のトイレはここと弥彦山だけだ。
 五ヶ峠からのコースは緩やかで縦走終盤の足にはやさしい。しかしその分長いので山頂が遠い。山頂までは左に幾つか分岐があるが迷う恐れは無い。途中に三望小屋があるが、立ち寄りたい雰囲気では無いし個人の小屋のようでもある。

 (14)角田山から福井ほたるの里登山口
 角田山頂上は広いが、右の方に歩いて行くと道がある。最初は急下降で足に負担がかかる。途中の五りん石分岐から段々緩やかになってくるが、こちらも登山口までが遠い。
 三角点を過ぎスカスカの東屋を過ぎてまだかと何度も思った頃、木の隙間の向こうに赤いお寺の建物が見えて来て安心する。
 トイレで顔を洗い用を足してから駐車場に下りた。駐車場には朝と同じに自分の車しか無かった。