飯士山から岩原。
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    2014年7月12日の気持ち

飯士山の神弁橋ルートは初めて。負欠岩ルートに負けず劣らず面白い。適度の日陰と所々の日向の眺望は飽きさせない。途中の鋸尾根はなかなかの手応え。頂上の眺望はほぼ360度楽しめる。


    2014年7月12日13時21分
    岩原スキー場から振り返る

 今年の2月にはここをスノーボードで滑っていた。右のピークはクワッドリフトの頂上駅、左は南峰、中央に見える尖った所が頂上。
    
 6月1日(高陽山)以降はずっと、休日の好天を待っている状態で1ヶ月以上が過ぎてしまいました。梅雨に入っての天候は不安定で、天気予報が晴れ間は出ても夕方から雷雨と聞くと行くのを躊躇してしまいます。
 それが昨日の7月11日午後7時前の天気予報で明日は晴れで降水確率10%と出るとこれは行かなくてはなりません。
 計画ではスクーターで行く予定でしたが、ブランクが長くて気分が低迷しその元気がありません。仕方無い、では4輪で行こうと決めたら何だか元気が出て来ました。
 夕食後に、1ヶ月前にセットしたザックを再点検し、水筒の水を入れ替え、着る物を出して、車に荷物を積んでしまいます。ガソリンを確認したら湯沢往復に不足はありません。
 そして今朝、パラパラと小雨が降ったのですが、出発時には上がっていました。今日は晴れの予報なのですから頼みますよと何かにお願いし、ほぼ予定通りの6時38分に自宅を出発しました。
 六日町で食料を買い、8時27分に湯沢中央公園の足湯(レジャープール向い)の駐車場に到着しました。
 中央公園は広くて駐車場が点在しているのですが、テニスコート近くにも駐車場があって関越道下なので終日日陰なのです。夏は有難いですよね。近くのテニスコート脇にトイレもあるので、出発点として迷ったのですが、足湯に軍配が上がりました。山に登って戻って来て無料の足湯に入れるって最高じゃありませんか。
 登山口から遠い所からスタートするのも、今日のルートが周回コースだから出来る事です。コース上なら何処からスタートしても良いのです。
 足湯を8時40分にスタートして、魚野川を大野原橋で渡ってすぐ右折して魚野川左岸沿いを歩いて、立柄橋の前を過ぎ一旦関越道をくぐって西側に移って関越道沿いに歩きます。
 魚野川の土手伝いで神弁橋まで行けそうですが、途中で1箇所、魚野川の支流が流れ込んでいるので、関越道の西側の橋を渡らなければならないのです。
 あとは標識通りにもう一度関越道を東にくぐって神弁橋を渡るとそこが登山口です。9時12分到着です。ここにも東山フィッシングパークがあるのですが、魚野川の中の方が釣人が多くいました。
 草露に濡れながら沢脇を上がって行くと砂防ダムがあって、その先から右の杉の急登をロープで登り、トラバースで山を巻いてからまた上りになり、平坦になった所で東山第1休憩所に着いたのが9時28分です。
 休憩所と言ってもベンチや眺望がある訳ではありませんし、広くなっている訳でもありません。では何だと言われればただの目安でしょうか。看板を付けた人に聞かなくては分かりませんが。
 この先に第2が無くて第3があって、その先に字の消えた看板があったのですが、何と書いてあったのか気になります。
 殆どが林の中の道で風が吹いていなくても気温だけで涼しく感じます。流石に標高の高い湯沢です。
 所々で東側の林が開け飯士山が見えるようになります。涼しい湯沢といっても今日は暑いので長袖ハイネックを脱ぎ、上はTシャツだけになります。長袖ハイネックを脱いだのは今年初めてです。夏ですね。
 こんもりとした緩やかで広いブナ林になったと思ったら先で下りになりました。表示は無いのですがここが東山のようです。10時20分到着です。
 東山は殆ど眺望はありませんが、下りが緩やかから急になり岩場になると林から出て前方に南峰から飯士山の稜線が見えます。南方が近くに見えるのですが、これが鋸尾根と重なって見えているので実際は奥行きがあるのです。
 最低鞍部からの上りの途中でロープを頼りに尖った岩の間を通り、急登を上るとピークに出ます。10時56分です。これが鋸尾根の最初のピークのようです。地図の826mのピークでしょうか。南側に湯沢の町並みが見えます。
 こういうピーク(アップダウン)が4つ続きます。当然ロープ場の連続です。4つ目以外はなかなかの急上昇急降下でこれが鋸尾根だとやっと分かりました。鋸尾根ってゴツゴツした岩場かと思っていたのです。
 南峰には11時14分に到着です。分岐で右は岩原スキー場への道です。左に行きます。殆ど日陰が無い道になります。
 奥添地分岐が11時27分。右側にクワッドリフトの頂上駅も見えます。ここからも遠回りになりますが岩原スキー場に下りられそうです。
 最後のガレ場(ロープあり)の急登を上がると飯士山頂上です。11時33分の到着です。湿度があるので霞んでいますがほぼ360度の眺望です。ほぼというのは頂上は三角点から奥の北側に長細いので北側が見えないからです。
 頂上からは巻機山から谷川連峰の山々、そして苗場山まで良く見えます。下には湯沢の平野部や登って来た東山も見えます。
 頂上には日陰が無いので、北側の分岐に移動してささやかな木陰で昼食です。梅雨の晴れ間の稼ぎ時なのか大小様々なアリが大勢働いています。
 自分がシートを広げたので邪魔しているようです。土足で上がって来るのは良いとしても噛まないで下さい。コンロで沸かしたお湯で作った味噌汁のカップにも上がって来ます。波打ち際であわてて戻って行きます。あんなに小さくても温度センサーがあるんですね。
 帰りは頂上を12時30分に出て、南峰から岩原スキー場に下りたのですが、殆ど直線の下りでそれほど急ではありませんが粘土質で滑りやすそうでした。ロープがあったので転倒はありませんでしたね。
 岩原スキー場の西側上部リフトに着いたので13時1分でした。ここは今年の2月には雪がありスノーボードで滑っていたんですよね。早く滑りたいよー。リフト下に移動トイレがあり使えるようでした。
 ここからゲレンデを下るのですが、道は無く草丈が長く側溝もあるので足元注意です。何より今日は日当たりが強いのに日陰が無いので途中の屋根のあるクワッドリフト駅で休憩しました。風が通って気持ち良かったですね。
 途中から林道に出たので林道を下りましたが、夏のゲレンデは歩くものではありませんね。腕がツートンカラーになってしまいました。計画通り6月中に来れれば良かったのですが。
 ホテル街に出たのが13時33分で、ここから車道を下ったのですが、ゲレンデを下った方が良かったようです。ゲレンデは急で草薮ですが距離は半分以下です。
 中央公園の足湯に戻ったのが14時5分でした。トイレで身体を拭いて着替えして足湯に入りました。自分が到着した時にいたグループがいなくなり、自分が入った時は独り占めで、24445歩歩いた足を揉みほぐしました。やっぱりここを出発点にして良かったです。
 このあと14時35分に出発し、レストハウス越後で温泉饅頭を買いました。帰りは強力な暑さで、スクーターで来ていたら悲惨だっただろうなとゾッとしました。
 自宅には16時19分の帰着でした。