平標山縦走+自転車。
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    2014年8月3日の気持ち

 二居から平標山を通り三国トンネルまで縦走の計画で、移動手段に久しぶりにランドマスター(自転車)が登場。それもザックの重い最初に使用。肩は凝ったがお陰で雨天に自転車で走る事は無かった。


    2014年8月3日10時15分
    一ノ肩付近のお花畑にて

 松手山から日向の登山道になったが、様々な花が目を楽しませてくれる。というか自分は先を急ぎ気が急いて気もそぞろで機械的にシャッターを押していた。これは見間違えようのないクルマユリ。
    
 平標山縦走計画

○二居から松手山と平標山ノ家から大源太山分岐の2箇所の未踏部分を踏破。
○三国トンネルから二居までは自転車で移動。 

(1)三国トンネル新潟側〜二居林道ゲート
 6時55分〜7時46分
 下山口から登山口へ自転車で移動。縦走前の自転車移動はザックが重いというデメリットはあるが、縦走後よりも縦走前の方が気分的に楽だ。それに、予報によると15時頃から天気が崩れるという事で、雨の中で自転車をこぎたくないという理由もある。
 県境の三国トンネルは標高が高く二居はそれより低いが、残念ながら一様に下り勾配にはなっていず、苗場スキー場前から苗場小学校のある火打峠までは上りになっている。ここがツライ所で当然自転車を押して歩く事になった。
 自転車で怖いと思うのは暗いトンネルの中で車から追い越される事だが、このルートにトンネルは無い。ただ、スノーシェード(隧道)があるが片側の空間が開いていて開放的で、上り勾配で歩道を自転車を押して歩いたので怖い思いはしなかった。
 最後のスノーシェードを出た所が苗場小学校前で、ここから直線でブレーキをかけなくても良い緩やかな下り坂となり、楽して二居へ。
 二居大橋手前で三国大橋に右折し二居の町に入り、「松手山を経て平標山」の標識通りに右折するともう坂道。押して歩く。
 結局二居林道ゲートまで殆ど自転車に乗る事も無かった。こんな事なら宿場の湯前にあったエスケープゾーンに自転車を置いてくれば良かった。

(2)二居林道ゲート〜松手山
 7時50分〜9時30分
 ゲートがあって一般車通行止とは知らなかった。ゲート手前左に3台分位の駐車スペースがある。誰も停めてはいない。これから登る松手尾根コースは初めてだが、あまり人気のあるコースでは無いようだ。
 自転車を標識足にキーロックしてゲートをすり抜けるとすぐに林道分岐があり右に進む。仮設のような橋を渡りしばらく歩くとまた林道分岐がある。左が登山道方面だが右の林道を行っても上で同じ所に出るようだ。ただ林道の方が距離が長そうだ。
 分岐を左に行くとすぐに林道左脇に登山口の看板が現れる。林を入ると5m位の幅の涸れ沢に出る。対岸に印が無く足跡も分からないので迷うが、よく探すと対岸の少し右に道を見つける。
 上って行くと伐採された小山前に出る。小山をジグザグに登ると広い伐採地斜面に出る。斜面の上方に作業機械が見えるが動いていないし人の姿も無い。日曜なので休みのようだ。
 手作りの登山道の表示とロープで迷う事無く伐採地右端を上に向う。途中で、新しい林道を越え伐採地上で杉林に入る。ここもジグザグに登ると草深い林道に出る。左に行くとすぐ林道終点になる。
 山道はすぐに尾根になり、長い松手尾根を行く。林の中だが風が通り涼しい。松手尾根は眺望も無く特徴も無いし花も少ない。松手山手前にニセ松手山がありぬか喜びする。
 林が開け岩場が見えると松手山頂上で元橋からのコースと合流する。見晴しが良いが尾根の途中という感じで頂上という感じはしない。夫婦が休憩中で、今日登りはじめて最初の登山者に遭遇。
 二居からのコースは元橋からのコースと時間的にあまり違いは無いのに人気が無いのは何故だろう。

(3)松手山〜平標山
 9時30分〜10時34分
松手山からは草尾根の上りになり日陰が無い。でも今日は雲が多く風もありそれほど暑くは無い。尾根の上の方はガスがかかっていて動きが早い。
 流石にこのコースは登る人下る人が多く人気のコースだ。5分も歩くと花の種類と数が段々と増えお花畑状態だ。意外に傾斜のある所に多い気がする。通る人は皆カメラマンとなっている。自分も負けじと撮る。
 人気のコースの割には現在地の表示が無い。合目表示はいらないが所々にランドマークが欲しい。年季の入った三つの表示板は標語のようなものと注意書き。唯一の現在地表示は大山祇の石碑。
 遮るものが無いので大分前から頂上とそこに立つ人影が見えるので、頂上を間違えようも無く確実に到着した。

(4)平標山〜平標山の家
 11時10分〜11時32分
 平標山頂上からは雲が多いが上々の眺望。風が強めで火照った身体には気持ち良かったが段々と寒くなり長袖を着る。
 早い朝食の間も人は来ては行く、山上の交差点だ。意外に平標新道側の池塘に下りて写真を撮る人が数人いた。頂上から池塘が見えるから余裕のある人は下りてみたのだろう。下り5分、上り15分といった所か。
 先はまだ長いので昼食が終わるとサッサと出発。平標山の家に向って下りる。前はガレたままの所もあったが今は殆どが木の階段で下り易い。途中に2箇所ほどベンチの休憩所があった。
 平標山の家は立派になって長くなった。通り過ぎるだけの登山客に対しても建物の外側にシンクと流しっぱなしの蛇口があった。流しっぱなしだから沢の水なのだろう。昼食時間でもあり大勢が休憩中だった。

(5)平標山の家〜大源太山(河内沢ノ頭)
 11時32分〜12時19分
 高度が下がり暑くなって来たので長袖を脱いで出発。こちらも日陰の少ない尾根道だ。大源太が見え結構な登り返しになるように見えるが歩いてみるとそれ程でも無い。大源太に寄るかどうかは少し迷ったが予定より早いし、山頂の見晴しが良くなったと聞いているので、分岐から左に上る。
 前に来たのは1997年で17年も前。三国トンネルからの往復で、分岐からもっと近いように思えたが、意外に遠く感じた。でも、時間を見ると20分程度なのでこんなものだった。
 大源太山頂は平らで長くて草原潅木の奥に頂上がある。三国山から来た夫婦が休憩中だった。情報通り谷川連峰群馬県側が良く見える。

(6)大源太山(河内沢ノ頭)〜三国山
 12時19分〜13時48分
 写真を撮って(もらって)来た道を戻る。分岐から三角山に至る。ここで若者1名休憩。標識に寄るとここから浅貝に下りられるが自分は通った事の無い道だ。何れ計画しよう。
 そういえば朝、三国トンネルの駐車場にいたグループはここから下りてタクシーを呼ぶと言っていた。
 三国山までは尾根道だが、軽くは無いそこそこのアップダウンで、名前は知らないが2つのピークがある。
 天気予報では3時過ぎに天候が崩れてくるという事だったが、2つ目のピークの上りでポツポツと降ってきた。どうせ汗で濡れているので雨具は着なかった。
 三国山の迂回路では雨が強くなってきたので、三国山頂上に行かずに迂回路を下ろうという誘惑を、それでは縦走ではないと振り切り三国山頂上を目指す。しかし、途中の木の下で雨宿り10分する。ちょうど疲れていたので良い休憩になった。
 頂上の分岐に出ると黒い雲の向うに稲包山や遠くに佐武流山?のピークが見える。左折して三角点に向う。三国山の山頂も細長い。
 頂上も北側は潅木があり眺望は無いが南側は雨雲の下に稜線が広がって見えた。後から三国峠からの雨具姿の少年グループが到着。順番で鐘を鳴らしていた。

(7)三国山〜三国トンネル新潟側
 13時48分〜14時33分
 雨が小降りのうちにとサッサと頂上を後にし三国峠に向う。木の階段が続くが濡れて滑りやすいし傾斜している場所もある。
 迂回路分岐で大源太山で会った夫婦に再会。迂回路を来たにしても早い。雨の中も雨宿りもせず歩き通しだったという。雷も遠くで鳴っていたので気が急いたのだろう。
 途中の草原のお花畑は平標には及ばないが数々の花が咲いていた。
 三国峠の神社の鳥居には進入禁止の黄色いテープで囲ってあった。倒壊の危険でもあるのだろうか。
 昔の峠道を三国トンネルまで下る。時々雨が強くなるが林の中なのでそれ程濡れたりはしないが、道はガレているので歩き難いし降った雨が道に流れ出している。
 三国権現御神水で家族連れを追い越し、三国トンネルに到着。そういえば去年登山口にあった仮設トイレは無くなっていた。トンネルの西側を工事しているが何を作るのか。
 車に置いた水で身体を拭いて着替えする。

○後記
 周回して戻り、ズボンを履き替える時、両足ともつりそうになる。この程度でつりそうになるとは身体が鈍ったか。
 2.5リットルの水はほぼ飲んだし、ゼリーや塩飴も要所要所で補給した。昼食もお握り2個、パン1個、味噌汁1杯、コーヒー1杯でいつも通りだった。
 天候もカンカン照りでは無かったので歩き易かったのだが。
 周回を終えて疲れてはいたがバテるまでは行かなかったし、まして熱中症にはなっていない。いよいよ歳のせいと自分でも認めなくてはならなくなったか。
 こんな事では茂倉・谷川・万太郎の周回は難しく思われる。考えたら真夏に日帰りで歩くコースではないよね。
 ああ、涼しい山に登りたい!