弥彦山散歩。
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    2017年4月14日の気持ち

 あくまで散歩という体で弥彦山を歩いて来ました。だから鉢伏散歩と同じく、ボディバックにローカットシューズで、表参道コースを観光客のつもりで歩き、昼食は当然、展望大食堂で食べました。


    2017年4月14日11時57分
     展望大食堂屋上にて

 2階の食堂で昼御膳(980円)を食べてから屋上に上がる。前方は電波塔が林立する弥彦山頂上方面。右には日本海と田ノ浦集落、後に多宝山。風が強いせいか誰も上がって来ません。
 春の近況

 1月31日に患った右膝靭帯がやっと治ったかと思う頃、風邪(気管支炎?)が3月中旬から1ヶ月も続き、スノボも登山もプールも出来ませんでした。出来たのは近所の鉢伏を散歩する事です。
 今日はそれらのリハビリも兼ねて自分の体調を確認する意味でも簡単な山として弥彦山を選びました。装備は散歩していたままで、ウインドブレーカーにニット帽にジーンズで足にはローカットシューズでボディバックを背負いました。

 駐車場

 予めネットで調べて行ったので、岩室への県道の脇の駐車場に停めました。広い場所ですが7割位は駐車車両で塞がっていました。入口には第1駐車場と表示がありましたが、競輪用の駐車場でもあるようです。立派なトイレや自販機や案内板もありました。ここが今日の歩き始めの実質的な登山口です。
 弥彦神社の一の鳥居の前を過ぎると左に土産物店が並び右に駐車場がありました。ここは参拝者用の駐車場で混んでいました。手前を右に入って行くと左にカーブした地点の右にも駐車場がありました。1台も停まっていませんでしたが、お払いを受ける人の為の駐車場のようです。
 登山の帰りには別の道から土産物店通りに下りたら、参拝者用の駐車場の上に出ました。大型車用の駐車場という表示ですが、大型車は無く乗用車ばかりが停まっていました。平日のような観光客が少ない日は一般車に開放しているようです。

 表参道ルート

  弥彦山の近年は縦走の途中に通る事が多く、それ以前でも観光地でもある表参道ルートは敬遠していました。記録では1989年に登っていました。28年前になるのですね。80ccのスクーターのJOGで来ていましたが全く憶えていません。
 登山口は参拝者用の駐車場から右に道なりに厳かな杉林の中を少し歩くと左にありました。ロープウエーへの道と分かれます。小さい鳥居をくぐって少し登ると茶店がありました。この辺りも覚えていないので新鮮です。
 道は九十九折の連続で高度を稼ぎます。だから、傾斜は緩やかです。道自体は多少の凸凹や水の沁み出しでドロドロになっている所もありますが、運動靴程度でも登れる道です。
 一合目の先に左に分岐がありますが、聞いた所によりますとお滝を周って駐車場に戻れるそうです。実際はどうなのかは不明です。
 三合目までは林の中ですが、四合目手前から日当たりが良くなって来ます。という事は眺望も良くなって来ます。
 三合目の先で別の道の分岐があり通行禁止と書いてあるのですが、その先に「滑落、落石、雪崩の危険箇所」そして「登山は自己責任で!!」とも書いてあるのです。完全な通行止にしていないので自己責任なら通っても良いですよ、と言っているようです。
 別の道は五合目の鳥居まで続いているようで、ちょうど上がって来た人に聞くと夏は日陰があり登り易いと言います。この道は鳥居を向かって上がって来るので元々の道のようです。初心者には、或いは残雪期には危険だというので、後から安全な道を作ったようです。
 五合目から先も尾根上に別の道があります。そこは上級者用だと言っていました。八合目の手前に分岐がありました。今回は散歩用の装備なのでどちらも往きも帰りも通る事はありませんでした。

 水場

 七合目の道の脇に御神水と名付けられた水場があります。すぐ先には登山道上にこの日唯一の残雪がありました。この辺は残雪が一番遅く残るのでしょう。帰りに通った時に岩の割れ目からカエルの鳴く声がしていました。この水はカエルが浴びた水なんですね。カエルは神様のお使いでしょうか。

 電柱

 九合目には展望大食堂や展望タワーなどの施設があるのですが、その電気を送っているのは表参道からのようで、七合目を過ぎると電柱が目に付きます。それが先に見える大食堂に向かっているのです。山道に電柱って変ですが、やっぱり観光地だからですね。

 奥の院

 九合目からは尾根道でほぼ平らです。ロープウエーに乗って来た人は多少の階段と平坦な道で頂上に着きます。手前に社務所があり頂上を占めているのが奥の院です。でも自分はお参りした記憶がありません。不信心者ですから。昼食時は周りで休憩する人が多いのですが、今日は風が強くて東側で風除けしている数人がいるだけでした。

 展望大食堂

 何度もこの前を通っているのに、初めて入りました。あくまで散歩で歩いて来た観光客ですから、外でお湯を沸かしてコンビニのお握りを食べるという訳には行きません。
 ここもネットでリサーチして来たのですが、カツ丼とかカツカレーとかドッシリしたものが食べたかったのにありません。消去法で肉がごろんと乗っているもち豚カレーにしたのですが、食券機にありません。ここは1階で軽食喫茶で食堂は2階でした。失敗。
 2階はレジで注文するのですが、その時に思わず昼御膳と言ってしまいました。もち豚カレーよりはガッツリしているように思ったのですが、食べてみると量は少なくて満足出来ませんでした。
 食後、3階に行き、テラスの外階段から屋上に上がりました。日本海や多宝山、電波塔が林立する頂上方面や下界の弥彦村も見え360度の眺望です。ただ風が怖いほど強いのでさっさと下りました。
 3階にはスペースは狭いですが、弥彦自然館と名付けられて様々な展示品がありました。

 土産物店

 大型用駐車場から下りて来て、温泉饅頭を売っている最初の土産物店に入ったのですが、人は6〜7人いるのに店の人が見当たりません。店前のおでん鍋でおでんの具を串に刺している人が唯一の店の人でした。
 対応がどうも不機嫌です。混み過ぎて忙しいのが気に入らないのでしょうか。それでも中村屋の温泉饅頭を買いました。
 第1駐車場に向かって歩いていたのですが、見た事があるようなものがありました。それが、おこわ団子です。岩室の県道脇の店にあったものです。弥彦でも店を出していたのですね。即、買いました。

 後記

 登山者としては観光客に混じって登るのが恥ずかしいと思っていた表参道ルートですが、一周回って面白いと思えました。次回は今日通れなかった別道を歩いてみたいと思います。