黒禿の頭新道。
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    2017年6月17日の気持ち

 黒禿よりは白くても髪のある方が良いと思うのは自分だけでは無いはず。それはともかく黒禿の頭の北側の湯之谷方面からのルートを初体験。駒の頭ではショートカットルートを知り、帰りに利用。

    2017年6月17日10時27分
        トヤの頭にて

 正面に笠倉山、その右の林道の筋が消える辺りが黒禿の頭、手前左が駒の頭。越後駒はその奥だが上は雲で隠れている。午後には雲が晴れて来たが、越後駒頂上は雲がまだ残っていた。
 去年の秋に笠倉山まで登った時、地元の登山者に黒禿の頭から北側の山を巡り鳴倉山から林泉庵に下るルートを教えて貰いました。近年、有志が開削したそうです。宝泉寺から上って周回して林泉庵に下るコースが出来た訳ですね。
 でもネットで検索するうちに別のルートを知りました。それが湯之谷けんぽセンターから上るルートで、前述の周回コースの途中のトヤの頭に合流するのです。周回にはなりませんが、別の新しい道が見つかったのでこちらを歩きたくなりました。
 ちなみに鳴倉山の登山道も、自分が登った東側の他に西側にも出来て周回コースになっていました。前は2003年8月に行って駐車場は無かったのですが、イナズマで行ったので路肩に停めました。今は駐車場が出来たようです。ここも何れ歩いてみましょう。 ところで、黒禿の頭の標高は今まで790mと思っていましたが、実は国土地理院の地図には載っていないのです。地図上は笠倉山の一部だからでしょうか。以前は合併前の小出町の最高峰だったので誰かが標高を表示したのでしょう。多分それを自分も使ったのだと思います。
 最近のネットの記事やヤマケイのページでは772mとなっているので、自分もそれに変更しました。ところが後日図書館で調べてみたら平成19年7月発行の二万五千分の一の地図には770mになっていました。もっと新しい地図があって772mになっているのでしょうか。取りあえず自分の場合は770mにしました。
 標高といえば桑原山の先の涸沢山は(自分の古い)地図では633mとなっているのですが頂上の表示は620mとなっていました。最近変わったのでしょうか。上記と同じ地図で見ると633mと変わりませんでした。
 今日の登山口の湯之谷けんぽセンターは魚沼市湯之谷芋川にあって5つの健保組合の共同保養所です。つまり組合員だけの施設で一般人はオフリミットのようです。でも施設手前の道の脇にはプランターを幾つも置いて花を飾っていましたし、施設内の草刈や芝の手入れもキレイで、遊歩道もあって最後には足湯もあって、結構潤沢な資金があるようです。
 登山口はけんぽセンターの駐車場奥にあって、組合員以外はダメというようなオフリミット的な事は表示されていませんでしたし、注意もされませんでした。地域とは仲良くしているのでしょう。

○黒禿の頭 登山

△湯之谷けんぽセンター
  ↓36分(55分)…()内はガイド時間
 登山口には桑原山や手前の遊歩道を表示する絵看板があった。最初は階段状の上りで、杉木立のむじな平を過ぎて右側に景色が開け、道は更に急になってロープに頼るように上り、裸尾根に出た辺りが桑原山への中間点。
 日陰の無い道を更に七合目、八合目、九合目と上るともう先に桑原山のピークが見えて来る。

△桑原山(558m)
  ↓24分(30分)
 頂上は赤土の出た少し広い場所。ベンチ代わりの角材が数箇所に置かれていた。周りを遮る潅木は殆ど無く眺望は360度。小出の街も見下ろせ、逆の方向には越後の山々が望める。家族連れならここまで登れば満足だろう。
 ここからは縦走気分。上りで忘れていた久しぶりの林に入り日陰が嬉しい。道が新しいので切り株に気をつけながら、緩いアップダウンを歩く。小さなランドマークとして岩の段や枝を番線で縛ったハシゴがあった。

△涸沢山(633m…頂上の表示は620m)
  ↓19分(25分)
 自分の古い地図では633mとなっている標高。ここは四等三角点が新しいので測り直した数値なのか。ここにもベンチ代わりの角材が置いてあった。この頂上は桑原山より狭いが、ここも360度の眺望。ただ雲が多くなって残念な様相だ。
 笠倉山もその手前の駒の頭も良く見えるが、黒禿の頭は笠倉山の一部に見える。林道の筋で辛うじて場所は分かる。
 これから向かうトヤの頭はもっこり少し高くなっている。中間部の低い場所は馬の背状の分水嶺だ。その先に変な風に崩れている箇所があった。

△トヤの頭(671m)
  ↓25分(35分…鳴倉山へは60分の表示)
 直前でロープで上り、伐採した跡を進むと分岐に出た。ここで黒禿の頭の周回コース北側に合流。ここの頂上は横に長く道の一部のようだ。南側周回コースの大力山やその向うの板木の町も見えた。駒の頭が近い。越後駒は雲に隠れて見えないが、晴れていれば駒の頭より越後駒の眺望が良いかもしれない。
 駒の頭方面に下るが真っ直ぐ急降下。ロープがあるが、下りは必要無さそう。道は広めになっている。10分ほどで最低部に下る。
 上り返して杉が現れた辺りから雑木林になる。一部枝の階段があった。

△駒の頭(680m)
  ↓50分(1時間10分)
 頂上は木を切って広げてあるが、見晴らしはトヤの頭の方が良い。雲があって越後駒(の上)は見えない。
 頂上を先に進むと下る道を発見。下に車道とけんぽセンターが見える。笠倉山新道となっている。これは知らなかった。帰りはここを下りる事に決めた。大分時間を短縮出来る。
 黒禿の頭方面に下るが、途中で左に進んだら行止りだった。小さく赤い杭が打ってあった。戻って林を下る。
 少し上った平らな場所に四等三角点があった。地図にある651mピークだと思うが、現れるのが少し早いような気もする。途中に崩れがあり、ロープもある上りもあり、グチャグチャした水路道に出ると黒禿は近い。

△黒禿の頭(770m…ネットでは772mの表示も多い)
上り合計 2時間34分(3時間35分)
 潅木に囲まれた相変わらずの頂上。笠倉山方面が少し見える。北側はトヤの頭や新道が良く見える。
 自分一人で寂しく昼食を食べていたら、北側の草むらがガサガサするので緊張したら、カモシカが一瞬顔を出して目が合ったらすぐ翻って下って行った。声も上げていた、怖かったのだろう。今まではカモシカがいる所に出たという事はあったが、自分がいる所にカモシカが出たのは初めて。
 その後、中年の男女が現れた。途中で学生の集団が下って行ったと言うので、それほど寂しい山でも無いのだと思った。中年男女は北側の周回コースを知らず、教えたら自分の(書き込んだ古い)地図を写真に撮っていた。

□黒禿の頭
休憩 52分

▽黒禿の頭
  ↓39分(45分?)…?は表示が無かったので個人的予想。

▽駒の頭
  ↓46分(50分)
 最初からロープの急下降。日陰も無く真夏はツライはず。中間付近に大岩のランドマークあり。左に往きで通った尾根。後半は更に急下降の連続ロープ。

▽笠倉山新道登山口
  ↓ 9分(10分?)
 給水?施設脇に下り、舗装車道を戻る。ここから駒の頭までは1時間20分と表示あるが、上りはキツイだろう。ガンバッテね。駐車場は使われていないテニスコートのものが使えそう(個人的意見)。
 けんぽセンター近くの車道脇に足湯があった。部外者なので入りたかったが入らなかった。どちらかというと身体ごと浸かりたい。

▽湯之谷けんぽセンター
下り合計 1時間34分(1時間45分?)
全行程  4時間08分+52分(休憩)

○後書き
 自分の場合、ガイド時間を短縮出来るのは上りがある所です。上りでもなるべく休まないで歩いて時間短縮をしています。歩く早さは普通なので、下りはガイド時間と変わりません。