森林公園の怪人。
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    2017年9月15日の気持ち

 向山登山の為に始めて訪れたおぐに森林公園はテントサイトやバンガロー、山小屋風宿舎が完備され、公園内は広くて遊びがいがある。何故か銀色の人形が配置されていて、初めて見るとビックリ。

    2017年9月15日8時36分
      第一林間広場にて
 
 駐車場上の機関車広場から奥の小国沢城址鳥瞰図まで、あちこちに銀色の人形がいる。ちょっと怖いが面白い。これは誰が考えたのか、今は指定管理者が運営しているが、役人らしくないのがイイ。
 地図を見ると小千谷の西山山系の南側に向山があります。前回登った丸山が北の端で、中間に城山があり、向山は南の端になります。小千谷側の郡殿ノ池から登れそうですが道は林道のようです。
 中央図書館で法坂の地図をコピーして調べたら小国町(現長岡市)からも行けそうです。少なくともおぐに森林公園から小城山(小国沢城址)までは行けそうです。
 事前に電話した小国支所では状況が分からず、おぐに森林公園に電話したら法末まで行けると聞きました。法末は向山のまだ南ですが、取り合えず何らかの道があると分かったので決定しました。
 自分の家からおぐに森林公園までは、小千谷周りと越路町(現長岡市)周りの2つのルートがあり、どちらも50分程度の所要時間になります。
 ヤフー地図では小千谷周りを推奨していたのですが数分早いだけでした。ちょうど通勤時間帯で小千谷周りでは混むと思ったので越路町周りにしました。こちらも信濃川を渡るまでは混みましたけどね。
 小国に入ってからは幾つか右左折があるのでカーナビをセットしてスムーズに森林公園を目指し、駐車場には8時23に着きました。広い駐車場には1台が駐車して車内で何かしています。駐車場の西側にはリフトらしきものがありましたが草に覆われていました。昔はスキー場だったのでしょうか。
 支度をして(フィットの施錠を忘れる)駐車場上のトイレを利用して歩き始めたのが8時30分です。右の林にはバンガローがありましたが、まだ続く車道を進むと左に延命山荘の表示の家がありました。二つの家を2階の渡り廊下(比較的新しい)で繋いだ形です。ここにもトイレがあり、自販機もありました。
 その隣に管理センターのような建物があり、正面に遊歩道入口の看板がありました。向山まで1時間の表示です。これで行けると確信しました。あとは道の状態です。ヤブが酷ければ行けませんから。まあ行ってみてですね。(後から写真を見るとここが遊歩道入口ではなく、遊歩道入口まで約650m徒歩約10分という表示でした)
 遊歩道入口の看板から右折してキャンプ場のような脇を通るのですが、銀色の人形が木に縛り付けられていました。ユニークですね。人形自体もアバンギャルドです。ここにやすらぎの森、第一林間広場の表示がありました。なかなか広い場所です。ここから砂利道になりました。
 その先も銀色の人形はあちこちにいて、突然出くわすとビックリします。ここまで車で入って来た人がいましたが、自分が近づくとそそくさと帰って行きました。大人でしたが昆虫採集でもしていたのでしょうか。吊橋の辺りでしたけどね。
 吊橋は渡らず、道は一旦下って上ると第二林間広場の表示がある所に出ました。ここも広くて先進的なバイオトイレもありました。ここにも木の陰に銀色の人形がありました。夜トイレに来たら驚く事でしょう。
 右に小国沢城址鳥瞰図があり、本丸(小城山)は実城となっていました。他の城でも実城と聞いた事がありましたが、はて何処だったでしょう。ここから遊歩道で山道になります。水飲み場がありましたが水は出ませんでした。
 左には東屋があって、ここは5〜6人の銀色の人がたむろしていました。帰りに記念写真を撮りました(下写真)。
 最初は緩い階段があり、一旦下って上る堀切がありました。この辺にはオトコエシが白い花を咲かせていました。春はもっと花が多いのでしょう。その後のロープのある堀切を登ると三の郭(三の丸)になり、二の郭を過ぎると草の小高い所が目の前に来ます。
 ジグザグに軽く登ると木が1本生えた草の台地に出ました。9時2分です。ここが小城山(小国沢城址)です。石碑もあります。周りの潅木が比較的低いので見晴し良好です。西山山系が左に、振り返ると下に小国の町と遠くに刈羽黒姫山、米山、少し近くに八石山が見えました。なかなか良いハイキングコースです。
 さてこの先の道はどうかと一旦下って進むと、日当りの良い所ではクズが道を隠していましたが、丈は高くは無いので歩き難さはありません。適当なランドマークが無いので表現し難いですが、歩いた感じでは緩やかなアップダウンの尾根道の連続で、急激な高低差や折れ曲がりが無かったので地図にある点線の道では無く、尾根伝いの別の道のような気がしました。ただクモの巣は多かったですが、季節柄仕方ありません。人の通行も少ないようでしたしね。
 林道に出たのが9時32分でした。ここに法末へ1.8km徒歩20分の表示はあるのですが向山への表示がありません。取り合えず右に行くと9時37分に法末万里の頂上という場所に着きました。駄洒落のような名前ですが向山の表示も三角点もありません。
 右往左往して法末万里の頂上の林道脇の草ヤブに三角点を見つけ、最初に林道に出た正面の山が向山だと分かりました。向山はもともと三角点がありませんし、登る道も無いので法末万里の頂上を向山として、石盤のテーブルとイスで間食をとって、10時15分に同じ道を戻りました。
 小城山は10時43分、おぐに森林公園の駐車場には11時12分に着きました。係りの人が草取りや草刈をしていました。道の状態を聞かれたので歩き難いほどのヤブは無かったと言いました。春に草刈をしたそうですが、林の中の道が多かったので夏草もそれほど伸びなかったのだろうと思います。
 小城山より先の法末万里の頂上までも緩い道ばかりで家族向けのハイキングに最適です。ただ、崖が近く草で見えない(ロープが張られている)所もあるので要注意です。
 森林公園自体が魅力的です。泊まってみたいものですが、一人ではちょっと寂しいですね。森林公園の下には紙の美術博物館や交流体験館と養楽館という日帰り入浴施設があります。
 養楽館は水曜定休ですが、4月から11月が10時から21時まで、12月から3月が10時から20時までの営業です。森林公園に泊まって夜に風呂に入りにこれますね。しかも延命山荘やバンガローに泊まった人は入館券が貰えるそうです。しかもしかも、そうでなくても中学生以上400円の所、65歳以上なら200円です。それに土曜は半額と書いてあるのですが、65歳以上なら100円になるのでしょうか。ええっ本当ですか。
 養楽館は食堂や売店があるので風呂だけ入りに来るのも良いでしょうね。今日は寄らずに帰ったので銀杏アイスを食べ損ねました。あれっおぐに森林公園の宣伝になってしまいましたね。ここは旧小国町が観光の拠点として整備したのでしょうね。もう動かないだろうと思われる機関車や、草に覆われたリフトが往時を忍ばせます。