室内天幕生活。
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    2017年12月17日の気持ち

 屋外テント生活は、自家用車が無かった極若い頃や、バイクツーリングをしていた比較的若い頃にやりましたが、室内テント生活は初めてです。低気密低断熱の古い我が家には最適でしょう。


    2017年12月17日9時50分
        自分の部屋

 折りたたみのシングルベッドに屋内用テントがピッタリ入る。楕円の機器は除湿機。ファンヒータもあるが使っていない。近年は電気敷毛布だけで冬を耐えていた。今年の冬はテントが強い味方?
○発見

 何気無く見ていた価格.comの新製品紹介ページで暖房テントという語句に気付き内容を見て欲しくなりました。寒い我が家には最適のようです。しかも電気を使わないので省エネです。よく記事を見たらただのテントのようです。タスミという韓国のメーカーのようです。一応、室内用に出来ているのでしょう。
 記事に出ていたのは2017年型で12,900円でした。ネットで探したらアマゾンのページに同じタスミの保温テントとして1〜2人用が8,900円で出ていました。2016年型のようです。色はミントとピンクがありました。それに床あり床無しの違いがあって、ベッドに設置するには床無しが良いと記事にありました。

○注文

 少し悩んで12月8日にKS STORE(アマゾン)に注文しました。2016年型タスミ保温テント1〜2人用ミント床無し8,900円(送料込)です。お届け予定が12月13日〜12月16日となっていました。
 テントのサイズが縦210cm横120cm高さ135cmとなっていたので、自分の小さいベッドが入るとは思ったのですが、狭い部屋なので先に掃除をしました。
○到着

 注文して待つ事6日の12月14日の午前にテントが届きました。伝票にも日本と宛名がありますから韓国から届いたようです。2〜3日で届くのが当たり前の通販生活をしているので、お届け予定期間とはいえ待つのが長く感じられました。
 最近のアマゾンは中国や韓国から直接送られて来るものが多くなっているように感じます。国を越えての物流が整備されて来たという事なんでしょうね。でも、もし間違いがあったら日本と違いちゃんと対応して貰えるのか不安です。

○組立

 12月14日の午後に梱包を開け説明書を見ました。単純な構造なので言っている意味は分かるのですが、昔の中国製品の説明書のように日本語の選択がちょっとおかしい感じがします。
 テントを入れた袋やテントそのものにもハングル文字が印刷してあります。どうも日本向けとして力を入れている訳では無いと思いました。日本語で無くても良いのですが、せめてアルファベッドにして貰った方が見た目は良いと思います。
 テントは内部にテンションコードの付いた分解式のポール2本をそれぞれテント上部の筒状の生地を通してテント下部の袋状の生地に差し込むだけです。これがX型にクロスしてテントを支えるのです。
 どうなるか家で一番広い台所で仮組みしようと始めたのですが、ポールは組み立てると1本が4m以上になるのです。6帖分しか無い台所では無理と分かりました。
 こうなったら何とか自分の部屋で組み立てようとしました。6帖の部屋を出来るだけ片付けて、ベッドも分解して移動して掃除をして始めましたがやはり4m以上になるポールがネックです。ポールを組み立てるのに寒いのに両側の窓を開けました。そうしないとテントに装着出来ないのです。
 1本は何とか装着出来ましたが、もう1本は角度が違うのでなかなか入りません。部屋には机やパソコンデスクやタンスやテレビとテーブル等狭い6帖にギッシリと入っています。一瞬無理かな、ハードオフ行きかなとも思ったのですが、テントを斜めにしたり部屋の空間も窓から外もを最大限使って、テントやポールにも無理な力を加えて何とか部屋の中にテントが出現しました。
 まだテントの中にベッドを入れる作業が残っています。もう今日はこのまま畳の上にテントを置いてそこに布団を敷いて寝るしかないかなと思いました。でもと、ここで踏ん張ってテントを背中で押し上げながら、二つ折りしたベッドを平らにして何とかテントの中にベッドを収める事に成功しました。
 後はベッドに布団類を入れて完成しました。一人で組み立てるのは大変ですが二人でも狭い場所なので難しかったでしょうね。無事完成して良かったと本気で思いました。来年の夏に暑くなってテントを撤去する事は考えないようにしました。
 組立の問題点は4m以上になるポールです。室内用テントなのですからもっと考えて作って欲しいですね。ましてや8,900円と普通のテントより高いのですからね。

○1日目の夜

 始めて室内テントに寝てみました。ベッドに敷布団を敷いた高さは30cm、そこから天井の一番高い所まで105cm。身長170cmの自分には狭いが寝られる広さです。寝台車程度の広さですが壁面が湾曲しているので頭部には圧迫感があります。暗くなれば気になりません。
 ジッパーで開閉する大きい開口部が横に一つあり、同じく前後にも小さい開口部があります。自分の場合ベッドの頭部外に目覚まし時計やティッシュボックス、テレビのリモコンを置く場所があり、小さい開口部を開けて操作出来るので、テントが無かった状態と同じように使う事が出来ます。それに部屋と読書用の照明のスイッチも同様に捜査出来ます。
 テント内部には枕元に小さいポケットと中央上に大きいポケット、四隅の中間に吊り下げフックも付いています。自分はメガネを入れたり、ポケットライトを入れてみました。100VのLEDライトも検討中です。
 出入用の大きい開口部を1/3位開けて、今まで通りテレビを見る事が出来ます。電気敷毛布でテントの中と外の温度差がある為か、開口部から冷たい風が流れる感触があります。これは天井にある通気口から流れ出ているようです。通気口がテント内の結露を防いでいるのでしょう。ここが室内用テントの特徴のようです。
 いよいよ就寝するので、全ての開口部を閉めて寝ました。それほど暖かい感じはしませんでした。やはり天井の開口部から熱が逃げているからでしょう。一番の変化は、テントが無かった時より電気敷毛布が暖かく感じた事です。

○2日目の夜

 この日は天井の開口部を閉めたらどうなるのかを実験してみました。テントの天井外側の通気口にタオルを載せて塞ぎました。テント内の結露は覚悟の上で、そうなったら通気口の塞ぎ具合を加減しようと思いました。
 1日目と同じくテレビを観てから就寝しましたが、締め切るとテント内部は暖かく、寝ている途中で電気敷毛布の熱が邪魔になり止めました。
 朝起きて恐る恐るテント内を触ってみましたが結露はしていませんでした。通気口を塞いだのが多少の通気はするタオルだった事と、毎日除湿機を3時間位動かしているお陰かもしれません。このままタオルで通気口を塞いで使おうと思いました。

○3日目の夜

 温湿度の計測をしました。ただ同じ温湿度計を用意出来ないので多少の誤差はあります。
 温湿度計A タニタTT-551 デジタル式 新しい
 温湿度計B シンワ アナログ式 古い

 19時15分(12月16日)
 温湿度計A 5.2度 84% テント外(位置…以下同じ)
 温湿度計B 6.0度 84% テント外
 除湿機ON

 21時30分
 温湿度計A 6.8度 78% テント外
 温湿度計B 6.8度 79% テント外
 電気敷毛布ON 温湿度計Aをテント内に入れる
 テントは開放状態

 22時00分
 温湿度計A 7.2度 77% テント内(テント開放)
 温湿度計B 7.8度 79% テント外
 除湿機OFF 通気口にタオルを載せる(上記写真)
 テント内に入り開放部を締め切り就寝

 就寝途中に暑く感じ電気敷毛布をOFF

 5時30分(12月17日)
 温湿度計A 7.5度 HI(95%以上) テント内
 温湿度計B 7.5度 82% テント外

○実験結果

 価格.comの新製品紹介ページでは暖房テントとなっていました(いつの間にかページから消えていた)し、アマゾンでの商品名は保温テントとなっていました。上記の結果によりテントの内外の温度は変わらない事が分かり、表示は不適当のように思います。命名するなら保湿テントですね。
 ただ、湿度が上って暖かく感じるのも確かで、省エネで暖かく過ごせる(個人差あり)のも間違いではありません。呼吸器にも良いかもしれません。関東なら加湿機要らずですね。
 湿度が上ると暖かく感じるのは、身体から出る汗(冬でも出る)が気化し難くなり、気化熱を奪われないので寒く感じないと言います。夏は逆に気化し難いので暑く感じるようです。

○後書き

 関東と違って長岡の冬は湿度過多になるので、その弊害の結露からのカビが悩みの種です。低気密低断熱の家は特にそうです。
 暖房といえば手っ取り早いのがファンヒーターですが、FF式でも無い限り、室内には排気とともに水蒸気も撒き散らされます。それがイヤで寝るだけの部屋は除湿機と電気毛布で冬越ししてきました。
 今年はそれにテントが加わりました。まだ3日目で、どうなるか分かりませんが、何とか使って行けそうな気がします。8,900円がムダにならないと良いのですけど。