黒滝大手道荒廃。
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    2018年4月22日の気持ち

 ネットで国上山の隣にある黒滝城址の大手道は荒れているという情報は知っていたので、歩いてみてやっぱりねという感じ。復路で下りなので、他に道は無いと分かっているから強引に歩いたが、上りなら自分の行く先が心細くなって引き返すと思う。

    2018年4月22日12時13分
          南沢

 ここでは右にも左にも道が無くなった。沢を歩いて良いのか不安になって戻ってみたが、他に道が無かった。それで沢の中を歩く。この先も道があっても薄く、倒木や崩れがある。ニリンソウが満開。


 西蒲三山(国上山、弥彦山、角田山)は、残雪が得意ではない自分には春の手頃な山です。今年も縦走をしなかったので、三山を1ヶ月かけてゆっくり登りました。縦走では出来ないルートを歩いたりもしました。
 本当を言うと、縦走で1日で登ってしまうのは勿体無いのです。自分の場合、特別な場合(リタイアした等)を除いて同じ年に同じ山を二度登る事は無いので、縦走ばかりしていると(多少はルートを変えるとはいえ)他の道を知らないままになってしまいます。
 今日は三山目の国上山で、普通に登ったのでは面白くないので、裏(北)から、それも普通の麓登山口ではなくて、黒滝城址や剣ヶ峰を通って登ろうと思いました。当然、まだ歩いていない黒滝城址の曲輪や大手道も通ります。
 地図を見て、出発点は麓集落に近い黒滝貯水池が良さそうです。ですが、ネットで検索すると駐車場が無さそうです。フォルツァで行く事も考えたのですが、弥彦村に電話して相談すると近くの(と言っても15分位離れていた)支援センター(保健センターと同じ)に停めても良いという事でした。 
 という事で、支援センターから歩いた国上山については左記の「国上山」をクリックしてください。以下は荒れていた大手道を上から歩いた記録です。

 (1)大手道入口(pm12:07)
 国上山から下りて林道を歩いて来たので、右側に「南沢清水・滝の道」の表示がある。左には「大手門址」の石碑がある。ここを下る。
 足元には杉の葉や草があり、道らしくないと不安になるが、途中から階段状の土留めが現れる。倒木もあるが溝に杉の丸太橋がかかっていて手も加えられてはいる。


 (2)沢に出る(pm12:12)
 道はV字谷状の底辺の沢沿いになる。
 すぐに沢のどちら側にも道が無くなる(homeの写真)。
 沢を歩いて倒木やツタを越え、どうしようもなくニリンソウを踏んだりして悪戦苦闘して下ったら3〜4分で道が現れた。





 (3)沢の倒木(pm12:19)
 道に出たと思ったらまた倒木で道が無くなる。ここを何とか乗り越える。
 この後に、また道が現れるが、沢を右岸や左岸に渡りながら下る。急な下りは無いので有り難い。
 この後は道は普通に戻るが薄いので要注意。




 (4)最初の滝(pm12:24)
 川床が赤茶けて来たと思ったら小さな滝。右岸から下る。
 下りた所は右側が岩壁で一旦広場になる。と思ったら最初の砂防ダムの川床だった。
 左岸から下ると鉄の杭が打たれた道を急下降。
 この後の二つ目の滝は中位で左岸から下る。

 (振り返って見た所)


 (5)手の形の切株(pm12:31)
 三つ目のナメ滝を下った所にあった切株。ブナだろうか、根元から5〜6本出た先が切られている。
 この後に二つ目の砂防ダムに出る。ここは右岸脇を通る。
 通過地点に新潟県砂防指定地の丸看板があった。





 (6)三つ目の砂防ダム(pm12:43)
 右岸から砂防ダムに近づくが、ヤブが濃くなりおかしいと思ったらダム堰堤左岸に鉄パイプらしき手摺見つける。左側に道らしき段も見え、道を間違った事に気付く。
 砂防ダムの堰堤は中央部が深いので越えて行くのは無理。少し戻って、下り易い所からダム内に入り左岸にヤブこぎして上る。



 (7)大手道分岐(pm12:47)
 三つ目の砂防ダムを下るとすぐに林道に出た。
 あとは平坦な道を県道440号(大手道分岐)まで3分程で着いた。








 後記
 大手道は整備する様子は無いようです。これからは草丈も伸びて歩き難くなるので、通るなら今がチャンス。ニリンソウも待っています。ヤブこぎするという強い気持で歩いて下さい。くれぐれも足元にお気をつけて。