黒禿危機一髪。
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    2018年6月24日の気持ち

 黒禿の頭の周回コースは始めて歩くが、黒禿の頭は何度も登っているのでこんなに暑かったかなと思うくらい暑かった。体調の問題もあるのだろう。6時間強の滞在時間で水分1.8リットルは少なかった。

    2018年6月24日14時9分
       鳴倉山頂上

 黒禿の頭付近の上空を飛んでいたハンググライダーらしい。交代して順番に飛んでいるのだろうか。草原の離陸場所ではなく道から飛び出したのは風向きのせいか。
 黒禿の頭での危機と言っても大した事ではありません。語呂を合わせた題にしただけです。でも太陽は脅威です。山では晴れを望みますが、過ぎたるはなんとやらで熱中症の危険が増えます。当日の対策は水分補給と帽子と休憩です。
 あとは睡眠も必要ですが、6月24日は午前1時に目を覚ましてしまい、日本戦でも無いのについついテレビを観てしまったのです。少しだけですが。その後は一旦寝て5時過ぎに目を覚まして、本格的に起きてしまいました。普通は6時15分に目覚しで起きるのですけどね。
 天気予報を見たら山の予定の明日は少し天気が悪いとありました。それならと今日に繰り上げしたのです。という事でバテ気味になってしまったのです。仕事を辞めて暑い環境での作業をしなくなって身体が暑さに慣れていない事もありますね。
 もともと大力山に上ってしまうと黒禿の頭まで日陰が少ない尾根道のアップダウンになります。黒禿の頭から駒の頭までは比較的林の中が多いですが、トヤの頭の手前からは又日向が多くなり、鳴倉山から一本杉までは殆ど日向のルートでした。 
 そう分かっていて水分量を多めに持って行かなかったのは山を甘く見ていたのでしょうね。反省です。

 以下に、新潟県の山での他の危機を書き出してみました。

○雪渓
 山での危機一髪で一番死ぬと思ったのは光明山の雪渓での滑落です。何とか下まで落ちずに済みました。
 裏巻機の濡れた岩場のトラバースでもたった3m位ですが滑落しました。戻る時が、また落ちそうで恐いのです。
 明神山の先で大倉山にはヤブで行けず、戻る時に道に迷って雪渓に出て、それが沢の上にあるので踏み落ちないかこわごわ渡った事もありました。

○道迷い
 その時は明神山に戻ったものの17時を過ぎて、ケイタイが家につながったのでビバークすると連絡しました。それでも薄暗くなりましたが、登山口には19時前には戻れました。日の長い6月の事だったので助かりました。家には20時過ぎに帰りました。
 胎内から二王子岳にチャレンジした時も、ヤブで阻まれリタイアを決めて戻る時に道に迷ってしまいました。道は無いので、来たルートを外してしまったのです。ソニーのナビも持っていたのですが、当てになりませんでした。
 ヤブこぎ上等の気分の時期があって、自ら招いたような危機一髪でした。テープでマーキングしたりしましたが、目に見える所に全部は出来ず、下りでちょっと位置がずれるとその後大きく変わってしまうのです。今はもうヤブは結構です。

○強風
 焼山(今は入山規制中)の森林限界から先の岩場で強風の為歩けなくなりました。雨は無く風だけでしたが、待っても止まずリタイアした事もあります。

○沢渡り
 沢渡りも要注意です。吉ヶ平から守門岳では桂のへつりの渡渉でビーチサンダルで渡ったのですが、サンダルがズルッと脱げて転倒して左臀部と左足を強打してしまいました。サンダルはいけませんね。
 海谷三山の帰りに海谷高地に降りて取水口の下流の海川渡渉では短い距離でしたが水量が腰まであって危険でした。雨による増水ではなく、全く取水していなくて全量流されていたからのようです。

○クマ
 山の脅威と言えばツキノワグマですが、一度だけ相対した事があります。毛石山から下山する途中で、トラバースのカーブを曲ったら前方からクマが歩いて来るのです。こちらがザックをゆすってザックに付けた鈴を鳴らしたら、一瞬立ち止まってから山側に逃げて行きました。

○他の大型獣
 去年はこの黒禿の頭の頂上でカモシカに出会いました。カモシカやサルは危害は加えないと思うのですが出遭うと不気味です。林の中を走るイノシシも見ました。

○マムシ
 平ヶ岳の下山中に一番多くマムシに出会いました。すぐに逃げてくれなくて、こちらが立ち止まらなくてはならないので困ります。守門の大岳の近くの中津又岳では尻尾を鳴らすマムシにも出会いました。

○スズメバチ
 川東地区遊歩道の下見に行った林道では、スズメバチが何故か怒って、車に逃げ込んでもバチバチ当って来て、車で逃げても大分追って来ました。大体、スズメバチに出会っても何もしなければ何もされないのですが、この時の原因は車の排気ガスでしょうか。

○アブ
 スズメバチに刺された事はありませんが、アブには刺されました。一番酷かったのが日本平山の帰りの早出川ダム近くでしたが、相当の波状攻撃で、腕から出た血を舐める奴もいる位でした。アブの雲をまとって歩いていたら、ダムの職員にスゴイですねと言われました。

○ヤマヒル
 日本平山ではヤマヒルにも数匹出遭いました。木六山ではヤマヒルの大発生に出遭いました。沢沿いの道の足元の草を揺らすようにヤマヒルがいるのです。気持悪いですね。この時は何とか刺されずに済みました。
 粟ヶ岳を小俣林道から登った時は、ヤマヒルがいるとは知らず、無防備だったので初めて盛大に刺されました。尾根に上ってから気付いたのです。大分取ったのですが、粟ヶ岳頂上でも装備の間から落ちて来ました。
 帰りは北五百川に下りたのですが、ここでもヤマヒルに襲われました。タクシーで小俣林道に戻って、停めたフォルツァで帰宅したのですが、家の外でズボンを脱いだら、ここでも血を吸って丸々になったヤマヒルが出て来ました。

○マダニ
 マダニにはクマに遭った毛石山と鷲ヶ巣山で刺されました。どちらも知らずに家まで持って帰ったのですが、風呂で身体を洗っていて、身体に異物があるのに気付きました。毛石山は腿に、鷲ヶ巣山では肩に潜り込んでいました。自分で取ったのですが、良い子は皮膚科に行って下さい。今の所、後遺症はありませんが、死んだ人もいますからね。

 上記は一部です。危機を避けるには登る山をよく調べて、人の多い山を人の多い休日に気の合う人と登る事が一番です。究極は登らない事ですけどね。