困った時は守門。
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    2018年7月18日の気持ち

 浅草岳を登る予定でした。バイクで行くので、水やトイレあるネズモチ平登山口から登ろうと思っていました。ところがネットを見ると、現在は工事の為に入れないとありました。それで守門に変更です。

    2018年7月18日11時33分
     青雲岳から袴岳を望む

 このニッコウキスゲだけではなく、奥の池塘には隠れるようにハナショウブも咲いていました。可憐な姿をどれだけの人が見たでしょう。かと思えば、オニアザミはチクチクと存在を誇示します。
 長岡市在住の者としては、登る山に困った時には守門岳が最適です。知名度が高く、登りがいがあり、近いので当日朝に思い立っても行って帰る事が出来ます。無雪期なら特に危険な所も無く、ルートも幾つもありその中から選べ、様々な守門岳を味わう事が出来ます。
 特に青雲岳周辺はお花畑があり目を楽しませます。ただし残雪期は雪庇があり注意を要します。逆に、近年では大雪庇を見学するツアーもあるようだ。また山スキーで登る人もいて、近くの万太郎山周りの冬コースがあるといいます(冬は門外漢)。
 袴岳、青雲岳、大岳から成り、守門岳は総称です。上から見ると大岳から袴岳にかけて湾曲しているのは、外輪山の一部だからだそうです。内側には硫黄沢という沢があって実際に硫黄の臭いがしました(吉ヶ平コース=一般ルートではない)。

○守門岳ルート

 二口コース(魚沼市)
 登山口まで37km 56分
 頂上まで3時間(魚沼市による所要時間)
 石峠トンネルのR290方面や、刈谷田川ダムの県道347からも入れる。狭くはなるが両方とも登山口まで舗装。
 登山口には猿倉橋の前後に駐車場(舗装)がある。手前の駐車場にはトイレと水道(飲料不可)がある。自販機は無い。橋を渡ると登山ポストがある。途中の護人清水は涸れている事があるので当てに出来ない。
 ブナ林を上り中間の石尾根を歩き最後に足元の悪い長い雑木林の中の上りを経て主尾根に着く。特に危険な所は無い。
 頂上の袴岳まで普通に登ると大岳は通らないが、保久礼小屋からキャンプ場まで山道でその先は舗装車道で戻るルートもある。

 大白川コース(魚沼市)
 登山口まで52km 1時間13分
 頂上まで3時間15分(魚沼市による所要時間)
 R252の大白川駅から左折し、途中で浅草岳方面から左折し大原スキー場へ向う。さらにゲレンデから右に逸れて上ると登山口。
 舗装林道の途中に右側を伐採して作った駐車場。だから道は舗装でも駐車場所は草と土。13〜14台ほどしか停められない。
 トイレは仮設があったと思う。他は登山ポストがあるくらい。
 道は急登が多い印象。主尾根の手前で春なら大雪渓がある。秋でも沢になって水が流れている。入広瀬との分岐で右へ行くと日向の尾根歩きになり直接頂上(袴岳)に上る。
 ここまで来たら、青雲岳に下るのがお勧め(10分位)。帰りは布引の滝へ迂回するのも良いが、更に急下降になるので要注意。

 入広瀬コース(大池)(魚沼市)
 登山口まで36km 1時間20分(道を尋ね時間ロス)
 頂上まで2時間30分から3時間(魚沼市には載っていない)
 上記時間は標準時間を予想、ちなみに田小屋から直接登るルートは荒れているらしい。
 R290方面からハーブ香園を目指して、集落から上がって行く。道は狭いが舗装。大池の側に駐車スペースあり、ここが登山口。
 ジグザグに上ると沢沿いと行く。藤平山を越えると大白川との分岐に出る。その先は同じ。
 守門岳(袴岳)に登るには一番短いルートと思う。ただ、魚沼市も推してないようなので、道の状態は不明。
 大池登山口から北に少し下ると二口登山口なので、ここに道を開いてくれないかなと、前から思っている。良い周回コースになるのだが、自分ではやらない。

 保久礼コース(長岡市)
 登山口まで32km 53分
 頂上まで3時間30分(魚沼市による所要時間)
 栃掘から県道347で刈谷田川ダム脇を通り、木守沢小屋から狭く荒いコンクリート道になり、二口分岐のすぐ先で広い砂利敷きの駐車場に出る。
 駐車場から保久礼小屋まで5分位下る。清水があり、トイレと登山ポストがある。宿泊は可能だが古い2階建ての無人小屋なので荒れた印象がある。この上にも小さいキビタキ小屋もある。
 登山道は階段状で、二口コースの滝見台から先よりは歩き易い。また二口の滝見台までの時間で大岳に着いてしまうというのも、途中とはいえ一つの成果があるので馴染み易いコースかもしれない。
 それに、頂上(袴岳)に登るのに、フツーに大岳、青雲岳、袴岳が歩けるのも良い。ただし、大岳から一旦アミハリに下りて青雲に上るというアップダウンがある。
 気が向かなければ大岳で止めておいても良い。大岳でも登ったぞという自己満足が得られる。栃尾市と合併してから大岳が長岡市の最高峰(それまでは鋸山)という実もある。

 入塩川コース(長岡市)
 登山口まで27km 46分
 頂上まで5時間5分(栃尾観光協会による所要時間)
 R290のとちお大橋北詰から県道317に入り、入塩川の守門岳の青看板から右折、後半一部砂利道で砂防ダム手前が登山口で登山ポストがある。そこに数台の駐車スペースがあるが、手前にも駐車場あり。
 登山道は三角点まで小さな沢を30回位渡る。足が濡れる事は無いし、危険箇所も無い。雨晴(あばらせ)のブナ林を過ぎ、尾根に上がり、中津又岳で赤花コースと合流し、大岳に到着する。この先は保久礼コースと同じ。
 全体に長いコースで、途中に〆掛小屋があるが老朽化で利用は難しい。自分が行った時は雨晴清水は涸れていた。
 急な傾斜や危険箇所も殆ど無いので、ゆっくりと沢や森や山を楽しむハイキングの感じ。トレイルランニングにも最適と思う。ここも大岳で戻っても良いと思う。

 以上の5コースが一般的で、市町村サイトにも載っている。

 他に

 赤花コース(長岡市)
 登山口まで27km 39分
 現在、崩落で通行禁止
 大岳まで3時間8分(1996年6月の記録)
 刈谷田川ダムから先で、川に下りた所が登山口。前は赤花フィッシングパークがあった。川を渡って山菜取りの道のようで、小屋跡があったりする。高森線とか三休平線とかの古い表示あり。中津又岳で入塩川コースに合流する。あまり覚えていないが、意外にヤブは少なかったと思う。

 吉ヶ平コース(三条市)
 登山口まで39km 1時間1分
 川渡り、ヤブこぎ、道無き道の難コース、経験者同行必須
 2008年7月は田の倉乗越でリタイア、2009年7月は大崩平で道が分からなくなりリタイアした。2009年10月に二口から守門に上がり、帰りにアミハリから大崩平に下りて、自分的には頭の中でコースがつながった。

○後記
 守門岳で、自分が一番多く登ったのが二口コースで、次に保久礼コースです。他は1〜2回です。保久礼が一番近い登山口ですが、何度か通行止がありましたし、二口の登山口が整備されたのが大きいですね。長岡市も保久礼登山口を整備して貰えませんか。
 前は、ちゃんと登山予定書をプリントして携行したのですが、最近は怠けています。記憶を頼りに歩くと、つい希望的観測で短く考えてしまって、逆にガッカリしながらまだかまだかと歩いていました。せめて、前回の登山記録をプリントして見ながら歩こうと思いました。特に夏で暑い場合、休憩ポイントをキチンと決めないと、バテる事になるので重要です。