元橋から毛渡乗越。
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    2019年9月20日の気持ち

 仙ノ倉山から万太郎山の間は自分にとりブラックゾーン。未踏地帯を明らかにすべく、というのは大げさで死ぬ前に歩いてみたかった。行ける所までと、仙ノ倉から毛渡乗越(けとのっこし)を歩く。


    2019年9月20日10時17分
     エビス大黒ノ頭にて

 目的地の毛渡乗越は花が無いので手前の写真を掲載。正面奥は岩原スキー場のようだ。という事は飯士山か。ここから毛渡乗越まではまだ遠い。ここは仙ノ倉と毛渡乗越の中間点。
○歩く前に思う

 腰痛があるのは嘘では無く、それでも楽観的になれるのは経験のせい。仙ノ倉までは今までも歩いているので、その先は一応行ける所までと思っていた。

○仙ノ倉で思う

 前回、平標山から仙ノ倉山までは遠かった。でも頑張って歩いたせいで早く着いた。ただ、予報と違って曇っているが、見晴らしは良い。

○仙ノ倉の下りで思う

 結構下る。平標から仙ノ倉までのなだらかな女性的な稜線の続きを勝手に思い描いていたが全然違う急降下。帽子を飛ばされそうな風も吹いて腰が引ける。

○エビス大黒避難小屋で思う

 仙ノ倉から下った所にあり、エビス大黒ノ頭との中間地点だが、地形的にはまだ仙ノ倉に近い。この先を見ると狭い稜線が続く結構なアップダウン。対向してして来る最初の縦走者に遭遇。 
○エビス大黒ノ頭で思う

 ここまで来れば満足と思えるし引き返すのが良さそうだが、ほぼ計画通りの時間だし、次回万太郎から来る事を思うと、更に進もうと思った。この時は体力がまだあったから。

○毛渡乗越で思う

 遠かったが予定通りの時間に到着。着いてみるとアッサリしていて感動が無い。表示杭もガイドブックの写真と違って倒れていて表示が消えかかっている。要するに目的とするには花が無い。
 地上に戻るには万太郎山から吾策新道で下るのが一番。でもその先での元橋へ戻る手段はタクシーしか無いし高くつく。
 川古温泉方面に下って途中から大源太山に登って平標山ノ家に上って平元新道へ下って元橋へ戻るという手段があるが、同じ道を戻るより時間がかかる。
 結局、雲が濃くなり風が強くなり、急いでお握り2個とスープで手早く昼食を済ませ、同じ道を戻る。


○往きの行程。
 (近くの火打峠の標高が963mで、元橋はそれより少し低い)
 元橋駐車場       6時45分     0歩 ≒950m 発
 松手山          8時04分  07,125歩 1,613m
 平標山          9時00分  12,418歩 1,983m
 仙ノ倉山         9時33分  15,564歩 2,026m
 エビス大黒避難小屋   9時53分  17,379歩 
 エビス大黒ノ頭     10時17分  19,293歩 1,888m
 毛渡乗越        11時02分  23,346歩 1,568m 着
 (往きの行程時間 4時間17分)

 昼食(28分)

 予報通りの晴れになるどころか、雲が厚くなり始め吹いていた風も強くなる。
 あまり腹は減っていないが食べられる時に食べるのが山の鉄則。
 こういう時に保温ポットは最適。お握り2個をスープで流し込む。



○帰りの行程。

 毛渡乗越         11時30分  23,894歩 発
 エビス大黒ノ頭     12時30分  29,120歩

 エビス大黒ノ頭への上りで寒くなり、朝着ていたウインドブレーカーを着て手袋をする。
 上って振り返ると万太郎山に雲が掛かっていた。






 エビス大黒避難小屋  12時56分  31,253歩

風が強く温度も下がり、寒くて鼻水が出て時々ティッシュのお世話になる。
目の前の仙ノ倉山の上方は雲に覆われている。
この小屋の戸は強力なバネで閉じるようになっている。閉め忘れは無い。


 仙ノ倉山          13時30分  34,272歩

 熟女というには若い数名が強風で残念な景色の頂上にいた。
 流石に谷川連峰の最高峰だけあり寒い。
 元橋から毛渡乗越往復というと有り難くも驚いてくれた。





 平標山          14時11分  38,161歩 着
 (休憩 14分)

 ここまで来ると天候が回復し風が収まり、コーヒーとパンでエネルギー補給。
 毛渡乗越の手前で行き会った縦走者の最後の人を仙ノ倉の下りで追い越すが、ここで追い付かれる。




 平標山          14時25分  38,574歩 発
 松手山          15時17分  43,563歩
 元橋駐車場       16時41分  50,603歩 着
 (帰りの行程時間 4時間57分)
 (昼食と休憩時間     42分)
 (合計時間     9時間56分)

○後記
 数字にしてみると帰りが往きより40分も多く掛かってしまった。「帰り道は遠かった、来た時よりも遠かった」という歌があったが、その通りになってしまった。
 幾つもの山を渡ると、そのアップダウンがあるし、帰りは体力が低下しているし、まあ予想出来る結果だった。言い訳をすれば後半はスノボで傷めた右膝が痛くなりスピードが落ちた。
 秋は日が短いから、暗くなる前に下りてこれて良かった。