中ノ岳と歩数計測。
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    2014年10月19日の気持ち

 2000mを越えるといえば新潟県では高山の部類で魅力的な山ではある。しかし、中ノ岳は越後三山の他の山に比べ楽なルートが無いので近い距離にあるのに遠い存在。これでまだ4回目。


    2014年10月19日11時38分
     中ノ岳避難小屋前にて

 左奥は中ノ岳頂上で、頂上から下りる道には雪が融けて凍っていて滑って怖かった。少し風があるので小屋の中で昼食にしたが、小屋の中は思ったより冷えていた。それで体調崩したか?
    

 今まで登山の記録として時間と歩数を計測して来ました。時間はその時の自分の状態を見るのに有効です。時間が掛かり過ぎたのはまだ身体が慣れていなかったのだなとか、短い時間で登頂した場合は頑張ったなとか分かります。
 しかし、歩数の計測は平場と違って登山の場合は上りと下りでは離れた値が出ます。それに数値自体がどれほど正確性があるのか自分でも分かりませんでした。
 他の山では満足に合目表示が無いのに、今回の中ノ岳の十字峡ルートはキチンと「一」から「山頂」まで十区分してあります。良い機会ですから合目区間の結果を分析してみました。
 計測は2009年10月購入セイコーファンウォーカーS251ブルー(3339円)を使用しました。今年は同じ製品で色違いで2012年4月購入(写真)セイコーファンウォーカーS251ピンク(2315円)を使う事が多かったのですが、ブルーは久しぶりの登場です。確か一度自分で電池を換えています。
 他に2010年6月購入TANITA PD-638-BL(1754円)もありますが、表示の視認性や腕へのフィット性でセイコーのファンウォーカーに軍配が上がります。
 ただスポーツウォッチらしくないデザインなので、最近同じセイコーのスーパーランナーズSBDH017(10080円)を歩数計測の機能があるからと購入したのですが、操作が面倒で時間と歩数の同時表示が出来ないようで自分の用途には使い物になりません。
 買う前にメーカーのサイトを始め販売店のサイトを見て回ったのですが詳しい機能を表示していなかったのです。でも大丈夫だろうと思い切って買ったのですが失敗しました。ランナー用の時計らしいのですが、誰か買ってくれません?
 最初は腰に付けるタイプの歩数計を使っていましたが、手帳にメモするのに腕時計と歩数計を1回ずつ見るのでワンアクション多いのが面倒で腕時計型歩数計に代えたのです。写真も撮らなくては(今回は145枚で最近では少ない方)ならないので忙しいのです。


○上りの区間歩数と区間速度
 (注)距離は歩幅を40cmとして算出

 (1)登山口→一合
 26分 2394歩 (1.0km)
 区間速度 毎分92歩
 登り始めでも張り切らずに、急登をマイペースで登った。最初は立ち止まらなくてもいいような呼吸になるまで少し時間がかかる。

 (2)一合→二合
 30分 2319歩 (0.9km)
 区間速度 毎分77歩
 他に比べてこの区間の速度が遅いのは日の出や水場や鎖場がありメモしたり写真を撮る回数が多かったせいかも知れない。印象としては特にキツイ区間では無かった。

 (3)二合→三合
 20分 1795歩 (0.7km)
 区間速度 毎分90歩
 傾斜が緩くなったり急になったりの繰り返し。

 (4)三合→四合(三合で4分休憩分を引く)
 17分 1624歩 (0.6km)
 区間速度 毎分96歩
 二から三、三から四の間は距離が短い。

 (5)四合→五合
 36分 3370歩 (1.3km)
 区間速度 毎分93歩
 四合から五合の間が全行程で一番距離が長い。速度はこれまでと違いは無いので登る負荷は同じようだと思う。

 (6)五合→六合(五合で4分休憩分を引く)
 13分 1382歩 (0.5km)
 区間速度 毎分106歩
 上りコース中で唯一の下降区間なので速度は速い。この区間はビューポイントが多く結構な数の写真を撮ってもこの速度。

 (7)六合→七合
 24分 2235歩 (0.9km)
 区間速度 毎分93歩
 七合手前が急登だが、六合からまだ下りがあったので平均的な速度になったようだ。

 (8)七合→八合(七合で4分休憩分を引く) 
 25分 2473歩 (1.0km)
 区間速度 毎分99歩

 (9)八合→九合
 23分 1611歩 (0.6km)
 区間速度 毎分70歩
 縦走尾根への最後の上りがキツイ。速度が区間中で一番遅い事からも分かる。

 (10)九合→山頂(九合で3分休憩分を引く)
 14分 1292歩 (0.5km)
 区間速度 毎分92歩
 尾根歩きだが岩をよじ登ったりガレている所もあるので速度はそれ程上がらない。区間で一番短い距離。

 合計
 4時間03分 20495歩 (8.0km)

 
○下りの歩数との比較

 同じ区間でも下りは上りより歩数が少なくなる。歩幅が広くなる為と思う。

 山頂→九合
 959歩 上りの74%

 九合→八合
 1398歩 上りの87%

 八合→七合
 1714歩 上りの69%

 七合→六合
 1678歩 上りの75%

 六合→五合
 1410歩 上りの102%
 下りだが傾斜的には上りになるのでこの数値はおかしくない。

 五合→四合
 2214歩 上りの66%
 上りと下りの差が大き過ぎるので、上りで余計な動作をして歩数が増えた可能性もある。

 四合→三合
 1304歩 上りの80%

 三合→二合
 1565歩 上りの87%

 二合→一合
 2171歩 上りの94%

 一合→登山口
 2017歩 上りの84%

 合計
 16430歩 上りの80%

○標識の距離との比較
 五合には木製の標識があって、千本松原(二合)まで1.7K、池ノ段(九合)まで3.2Kとあります。
 五合から九合までの歩数(上り)は7701歩で歩幅を40cmとすると、3.1kmとなり標識と近い数値なのですが、二合から五合までの歩数(上り)は6789歩で同じく歩幅を40cmとすると2.7kmとなり1kmも差が出ます。
 下りの場合、五合から二合までの歩数は5083歩で歩幅40cmで2.0kmとなります。ただ上記のように下りの歩数は上りの80%、つまり歩幅は25%増しになるので、その歩幅50cmで計算すると2.5kmとなり2.7kmと近い値になります。
 どう考えても二合から五合まで1.7Kというのは短いと思われます。しかし、自分の一度の歩数計測から距離を出すのも乱暴な話ですので、どうぞ参考までにして下さい。

○後記
 知り合いの山男は山の距離をkmで把握しているようですが、自分は傾斜がありアップダウンがあり時には鎖場もある山道を平場のようにkmでは考える事が出来ずピンと来ませんでした。
 最近はGPSも充実して正確なkmを知る事が出来るようですが、自分は、誤差はあっても歩数計での歩数を拠り所にしています。
 とは言っても、全歩数を出して1日1万歩という健康目標値と比べて満足している幼稚さでした。今回初めて簡単ですが、歩数計測の分析をしてみました。

○登山の記録はこちらB4Xnakadakeへ。

(注)沢山の数字が出て計算もありますが、もし間違っていたらお許し下さい。